投稿日：2021.04.21

【はじめに】
ここでご紹介している情報は2021年4月時点の情報となります。
Yahoo!ショッピングの仕様変更やガイドライン変更により、この方法が使えなくなっている可能性もございますので、最新の情報はYahoo!ショッピングにお問い合わせください。

こんにちは。
私はインターネットを活用した物販（通販サイト）や実店舗など、集客の支援を幅広くしております。

このブログでは、「A4」1枚販促アンケート広告作成アドバイザー協会に所属する全国の優秀なアドバイザー達が、「A4」1枚アンケートを活用した成功事例やノウハウを惜しみなく公開しています。

きっとあなたのビジネスに役立つ記事や、悩みや不安を解消できる記事に出会えるはずですので、この記事だけでなく、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。

さて、今回はYahoo!ショッピングでショップをお持ちの方向けに、「Yahoo!ショッピングで購入手続き時にアンケートを取る方法」というテーマでご紹介したいと思います。

Yahoo!ショッピングで購入（カート）時にアンケートを取る大きなメリット

「A4」1枚アンケートのメソッドでは、回答数よりも「アンケートを取るタイミング」や「回答の質」を重要視しています。

それは仮に特典（キャッシュバック）などでアンケートをたくさん集めても、「特典目的に適当に書いた回答」が混ざることで、回答の質が下がってしまう可能性があるためです。

特典目的に書かれた100枚の回答よりも、あなたのファンが無償で書いてくれた1枚のアンケートの方が圧倒的に価値が高いという訳です。

また、タイミングについても、お客様が最もテンションが高まっている「購入時」や「購入直後」に答えていただくことで、よりリアルな回答を得ることができるのです。

これらの点から、購入（カート）時にアンケートが取れる事は、大きなメリットと言えるでしょう。

Yahoo!ショッピングでアンケートを設置する方法

それでは早速、管理画面からアンケートを設置する方法をご紹介したいと思います。

１．Yahoo!ショッピング管理画面のストアクリエイターProにログインします

２．「ストア構築」 - 「カート設定」 - 「オプション設定」をクリックします

３．「編集」ボタンをクリックします


４．「質問欄1」を設定します


設定項目はそれぞれ以下のように設定しましょう。

①「表示する」を選択します
②チェックは外した状態のままにします
③質問文を入力します
④「任意回答です。ご協力いただけると大変嬉しいです」のような文言を入力しましょう。お客様を誘導するような回答例を書いてしまうと回答の質が落ちてしまうのでご注意ください。
⑤「テキストボックス3(250文字まで)」を選択します
⑥入力不可ですので、そのままにしてください。

設定は以上です。とても簡単ですよね。

設定は簡単なのですが、ここでひとつ問題があります。

それは、「Yahoo!ショッピングの仕様上、質問が"2つまで"しか設定できないこと」です。

「A4」1枚アンケートのメソッドは、「5つの質問」から成り立っています。

この場合、どうしたらいいのでしょうか？

続いて、この問題について解説していきたいと思います。

5つの質問から2つを選ぶ方法とは？

「A4」1枚アンケートには次の5つの質問があります。

Q1：（商品名）を買う前に、どんな事で悩んでいましたか？
Q2：何がきっかけでこの（商品名）を知りましたか？
Q3：（商品名）を知ってすぐ購入しましたか？　しなかったとしたらなぜですか？
Q4：何が決め手となってこの商品を購入しましたか？
Q5：実際に使ってみていかがですか？

売れるチラシやホームページを作るためにはこれら5つの質問の回答を全て得られるのが理想なのですが、残念ながらYahoo!ショッピングの仕様上、それができません。

では、5つの質問のうち、聞くべき質問はどう選べばいいのでしょうか？

まず、5つの中で「Q5：実際に使ってみていかがですか？」は使用後の感想で、購入時点では答える事ができないため、自動的に消去されます。

残る4つのうちの1〜2個を選ぶ訳ですが、あなたのビジネスのフェーズに合わせて質問を選ぶのが良いでしょう。

●強み（選ばれている理由）が分からない方
「Q4：何が決め手となってこの商品を購入しましたか？」を選びましょう。

●適切なターゲットが分からない方
「Q1：（商品名）を買う前に、どんな事で悩んでいましたか？」を選びましょう

●さらに売上を伸ばすためにお金（労力）をかけるべき媒体を知りたい方
「Q2：何がきっかけでこの（商品名）を知りましたか？」を選びましょう

●転換率（Yahoo!では「購買率」）を高めたい方
「Q3：（商品名）を知ってすぐ購入しましたか？　しなかったとしたらなぜですか？」と「Q4：何が決め手となってこの商品を購入しましたか？」を選びましょう。

というように、目的ベースで質問を適切に選択することが、とても重要になってきます。

これらの回答をもとに商品説明や商品画像、アプローチ方法を見直していくことで、売上UPに繋げていく事ができますので、ぜひご活用ください。

ただし、回答率はかなり低いです……

ここで少しだけ期待を裏切るような情報となってしまいますが、この方法で回答が得られる確率は極めて低いのが実情です。

理由は次の2点になります。

1. 任意回答のため

このアンケートを取るタイミングは、お客様にとっては購入を決めて「さっさと購入手続きを終わらせてしまいたい」という心理状態です。

そこで任意回答の質問に答えてくれる人はほぼいない、というのが実情です。

しかし、逆に言えば「その心理状況でもわざわざ答えてくれた人」という事なので、その回答にはとても価値があると考えていいでしょう。

「それなら必須回答にすればいいんじゃないの？」と思われた方もいるかもしれませんが、次の「操作性・見え方の問題（特にスマホ）」の観点と、もう少し後にご紹介する「転換率（購買率）が下がる可能性がある」の観点から、それはオススメできません。

2. 操作性・見え方の問題（特にスマホ）

PCで購入する場合、以下のようにテキストボックスに入力して答えやすいようになっています。

ところが、スマホの場合は以下のように「変更」ボタンをタップしなければ回答することができません。

以前はスマホもPCのようにテキストボックが表示されていたのですが、仕様変更によりこのような表示方法になってしまっています。

それでも先ほどの任意回答での説明と同様に、このハードルを乗り越えてわざわざ回答してくれたお客様の声には、お金には換算できない価値があります。

あなたもぜひ一度設置してみてください。

アンケート設置の2つの注意点（デメリットも）

Yahoo!ショッピングでのアンケート設置ですが、一部注意点やデメリットとなり得る側面もありますので、ご説明いたします。

注意点1. 商品ごとに質問を変えたりON/OFFはできない

この方法はカートのオプション設定なので、

・◯◯の商品だけアンケートを取りたい
・◯◯の商品だけ質問を変えたい

といった事ができません。

質問は「全ての商品共通で得たい回答」を前提に考えましょう。

注意点2. 転換率（購買率）が下がる可能性がある

これは実証実験が出来ていないため、あくまでも「可能性」の話ですが、アンケートを設置する事で購入途中で離脱してしまう人が出てくる可能性があります。

例えば女性や高齢者には比較的インターネットショッピングに慣れていなかったり、不信感をお持ちの方が多い傾向にあります。

そうした方は、「こんな事まで答えないと買えないの？」「面倒くさい」「なんか怖い」といった心理になり、購入を踏みとどまってしまう可能性があります。

実際、私もこの機能をレクチャーした数名の方から、上記のような反応を頂いた事があります。

質問自体は任意回答なのですが、それがお客様に正しく伝わっているかというと、それはまた別の話です。

設置する際は、このデメリットの可能性も考慮した上で、上手にご活用いただければと思います。

まとめ

今回は「Yahoo!ショッピングで購入手続き時にアンケートを取る方法」をテーマに、実際の設定方法や質問の厳選方法をお伝えしました。

インターネット通販において、一番失敗しやすいパターンが「ネット通販をやれば簡単に売れる」と思い込んでしまっているケースです。

確かにインターネットは場所や時間の成約がなく、日本全国、または世界中に商品を販売できる可能性がある便利な手段ですが、「便利」と「簡単」はイコールではありません。

むしろ、お客様の要望を聞いたり、反応を見ながら臨機応変に接客できるリアル店舗の方が、販売しやすいものです。

だからこそ、通販ビジネスにおいてお客様の声を聞くことは、リアル店舗以上に重要になるといっても過言ではありません。

ぜひ今回ご紹介した方法を活用して、あなたのビジネスの発展に繋げてください。

次回は「楽天市場で購入手続き時にアンケートを取る方法」をご紹介できればと思います。

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