投稿日:2021.10.22
前々回に「自店を中心に徒歩10分圏内の住民数をご存じですか?」をテーマに、商圏分析時に役立つ無料ツールとして、総務省統計局が提供する「地図で見る統計(jSTAT MAP)」をご紹介しました。
機能も結構豊富で、販促の仮説づくりや効果検証に便利なツールですが、丁目別の年齢別住民数を簡単に把握したいという質問があったので、今回は薬局での潜在顧客数を予測する手順も含めてご紹介します。
*前回紹介の「地図で見る統計(jSTAT MAP)」でも丁目別の住民数を把握することも可能ですが、年代別での詳細把握などがしやすい、国勢調査の結果からの方法を説明します。
1.「政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)」にアクセスし、統計データを検索する。
国勢調査のページは以下リンクにて直接表示されます。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search?page=1&toukei=00200521
2.画面下部にある「小地域集計」の「+」マークをクリックします。
3.該当の都道府県をクリックします。
4.把握したい統計データをクリックします。
例えば、年齢別、男女別の詳細状況を把握したい場合は、以下のCSVをクリックします。
年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等
5.次のような統計データがダウンロードできます。
そして、ダウンロードできた人口に、予測の係数を掛けることで潜在顧客数を算出します。
例えば、保険薬局の場合は、次のように考えることができます。
・厚生労働省「医療給付実態調査報告(令和元年度)」より
年間に1回以上 入院外の受診患者数 1億234万人 (日本の総人口の 81.1%)
・厚生労働省「調剤医療費(電算処理分)の動向の概要(令和2年度版)」より
年間処方せん枚数 7億6,484万枚
受診患者数あたりの年間処方せん枚数=7億6,484万枚/ 1億234万人 ≒7.5枚/人
つまり、人口の約8割の方が1年間でどこかの医療機関を受診しており、受診1人あたり年間平均7.5回、薬局を利用しています。
もし、ある丁目の人口が1,000人だった場合に、仮説として、
- 医療機関を受診する人の30%が「自店のファンになってくれている方と同じ悩みを持っており、自店サービスの良さを知らない」
- 自店を既に利用したことがある人が50人
と考えるとします。
この場合は、
潜在顧客数 = ( 1,000人 × 受診割合80%)× 30% ‐ 50人 = 190人
潜在顧客の年間利用回数 = 190人 × 7.5回 =1,425回
といった算出をします。見込み客が特定できている場合は、その分を潜在顧客数から引きます。
いずれにしても、実際に算出してみると、自社のファンになってくれている方と同じような悩みをもった方が数多くいるにも関わらず、自店や商品の良さを伝えられていないケースがよくあります。
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