投稿日:2022.07.01
沖縄で「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー、販促・集客コンサルタントとして活動している豊平尚哉です。
中でも、フィットネス系キックボクシングジム・会員制スポーツジムの新規集客・継続率アップが得意です。
私自身もキックボクシングジム2店舗(沖縄、大阪)を経営し、コロナ禍でも黒字運営を継続しています。
今回のコラムは、小さなフィットネスジム・スポーツジム、または習い事ビジネスを経営している方へ、「やってはいけない販促・集客」のパート2として紹介します。
実際に、私へ相談されるジムの経営者がやってしまい、後悔したケース・失敗したケースも含まれていますので、ぜひ前回の記事もあわせて参考にされてみてください。
このようなことをお考えの方へ読んでほしい記事
- 7月から暑い日が続き入会件数が下がるのでチラシを大幅に見直したい
- 一般の入会を増やしたいのでキャンペーンを早めに告知したい
- 大手のスポーツクラブが目玉になるキャンペーンをしているので対抗したい
この記事を読んで得られるメリット
- チラシを見直すべきかどうか判断できる
- キャンペーンの告知タイミングがわかる
- 小さなスポーツジムやフィットネスジムのキャンペーン内容がわかる
チラシを見直すタイミング
先日、経営者の友人から「7月から9月まで暑くて入会が減りそうだ。その対策でチラシを見直したいので添削できますか?」と相談を受けました。
チラシを見直すのは理由があるはずなので、私が「このチラシで反響取れなかったの?」と尋ねたところ、「いえ、前年比27%新規入会が良かった」とのことです。
経営者としては、前回以上に売上アップを狙いたいということです。
しかしながら、今回の場合、入会件数が上がっている(チラシの反響が取れている)状況なら無理して変更せず、同じチラシを使うことです。
販促の鉄則でもありますが、売れている状態・状況にも関わらず、斬新なデザインやインパクトのあるキャッチコピーへ変更してしまうと、たちまち反響が取れなくなってしまいます。
チラシを見直すタイミングは、「売れなくなった」「集客できなくなった」「近隣にライバルが出てきた」など、外的要因で反響が取れなくなった時に見直すことをオススメします。
今よりももっと売上をあげたいという気持ちはわかりますが、売れている・集客できている状況であれば、大幅なチラシ変更はせずに現状維持でチラシを配布することです。
早すぎるキャンペーン告知
私も小さなフィットネスジムを経営している以上、ライバル店のWEBサイトやSNS、大手スポーツクラブの出店など様々な情報をチェックしています。
中でも、今後の販促展開やキャンペーンを細かく調べ比較表を作成し、社内会議用資料としてまとめています。
▶参考記事:販促・集客で欠かせない!他社との違いを明確に打ち出す比較表の作り方
その中で、ごくたまに「キャンペーン」を3ヶ月前から告知される方がいらっしゃいます。あえて注意はしていませんが、早すぎる告知は大手やライバル店の戦略に邪魔され、結果キャンペーンの効果を落としてしまうことがあります。
前回のブログでも記しましたが
キャンペーンはあくまでも「需要が高い時期に実施することで競争優位に立つ」という考え方です。
優位にするためのキャンペーン告知を早すぎるタイミングで打ち出してしまっては、効果は薄れてしまうので、十分に注意して告知しましょう。
また、このようなキャンペーン告知も見込客の行動喚起を損ねてしまいますので絶対に控えましょう。
(現在7月)
例)
9月キャンペーンのお知らせ
9月にご入会されるレディース会員様は入会金無料!
解説)
今、現在入会を検討している女性は9月まで入会見込が減ってしまいます。理由として、2ヶ月前の告知は行動を鈍らせてしまうことと、入会を忘れてしまうことが考えられます。お得情報として取り上げているかと思いますが、販促・集客は今すぐ入会してもらう行動喚起が重要です。
▶今すぐ入会してもらうための「行動喚起」の作り方は、マンダラ広告作成法の⑦「今、購入しないといけない理由は何かある?」のキーワードを参考に作成することをおすすめします。
ですから、今すぐ行動してもらうようにキャンペーン告知は1ヶ月前程度から打ち出すことをオススメします。
大手と同じような特典はつけない
つい最近から、某大手のフィットネスクラブのキャンペーンが告知され「紹介キャンペーン旅行券5万円分が抽選で100名様に当たる!」のようなCMが流れていますね(2022年7月現在)。
とてもお得感があり、会員さんも友達へ紹介したくなるようなキャンペーン特典で魅力的と感じている方は多いはず。
私たちのような小さなスポーツジムや地方のフィットネスジムの経営者としては、大手と同じような特典を与えることはなかなか難しいですね。
ですが、小さなスポーツジムや地方のフィットネスジムでも入会特典をつけたいので、「入会金無料」「紹介キャンペーンで5000円キャッシュバック」などお金に関するキャンペーンも増えてきました。
しかし、「入会金無料」「紹介キャンペーンで5000円キャッシュバック」のようなキャンペーンをすると売上・利益に貢献しづらいですね。単月に昨年の3倍、4倍の入会があればやる価値はあると思いますが、そこまで期待できないなら、入会件数よりも「継続率」を考えて集客をしなければなりません。
継続率を上げる特典として
・自社でしか使えないオリジナル商品券
・オリジナルグッズ(グローブ、バンテージなど)プレゼント
・オリジナルTシャツプレゼント
・新規入会者の歓迎会
など、初心者が喜びそうなモノをプレゼントすると良いです。
上記、4つ全ては「継続率」を目的としてプレゼントすることで、入会者もモチベーションが上がり、「入会金無料」「5000円キャッシュバック」よりも長く通っていただけるようになります。
特に歓迎会の場合、新規入会者とコミュニケーションが図れ、トレーナーの人柄や考え、エクササイズのアドバイスなど多くのことをお伝えできる機会です。
(当ジムでは、コロナ禍により現在自粛中)
上記以外にも「継続してもらえそうなモノゴト」があれば、特典として付与しても良いはずですが、できるだけ利益を損なわない自社で完結できる特典を選ぶことですね。
まとめ
「やってはいけない販促・集客パート2」としてお伝えしましたが、前述したように小さなスポーツジムやフィットネスジムは、知恵と工夫がとても大切です。
販促や集客でライバル店の真似、大手の真似などすると自社の良さが伝わらずに「価格」「安さ」で評価され、結果自社にあったお客様は集まってきません。
チラシを見直すタイミング、キャンペーン告知のタイミング、特典付与一つとっても知恵と工夫が必要です。
夏本番に入ると「腹筋を出したい」「水着を着たい」などのニーズも高まりますので、間違った販促・集客をせずに丁寧に販促活動を取り組んでいただきたいです。
もし、上記で紹介した内容がご自身では難しい、ということであれば、お気軽にお近くのアドバイザーにお尋ねくださいね。
アドバイザーにはそれぞれの得意分野があります。あなた様のビジネス、悩みに合ったアドバイザーがきっと見つかるはずです。その際はお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー
豊平尚哉(フィードバックドリブン株式会社 代表取締役)
フィットネス系キックボクシングジム・会員制スポーツジムの新規集客・継続率アップが得意です。
私自身もキックボクシングジム2店舗(沖縄、大阪)を経営し、コロナ禍でも黒字運営を継続しています。
■セミナーで紹介している主な成功事例(一部)
・チラシを見直し3ヶ月で新規顧客3倍アップ(水宅配業)
・SNSを使い安売りせずに3ヶ月で1200人以上の集客(つけ麺店)
・ランディングページで新規顧客229%アップ(スポーツジム)
・新入社員が作ったチラシで売上1000万円以上獲得(アスファルト舗装会社)
・コロナ禍でもポスティングチラシで新規入塾者が昨年比4倍(学習塾)