投稿日:2023.04.24
京都の「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー小宮康義です。教育機関・スクール業・講座ビジネス・士業・専門家などの「教える業」「ビジネス支援業」のための実践的な販促やコンテンツ企画を専門としています。中でも、売り込まずに自然に価値を伝える顧客導線・セールスプロセスの設計が得意です。スクール業・士業事務所・各種専門家や先生業へのサポート実績多数。実務教育・スクール業界20年の経験を活かしてお手伝いします。
人手不足というコトバが聞かれるようになって久しいですが、特に最近、なかなか人が採用できずに困っている経営者の話を耳にすることが多くなりました。
●小さな会社だから良い人材が採用できない
●不人気な業種だから良い人材が採用できない
●せっかく採用してもすぐに辞めてしまう
●給料が高くないから採用できない
あなたの会社やお店では、こんな採用の悩みはありませんか?
せっかく高いお金を掛けて求人広告を出しても全然応募が無かったり、応募してくる人が理想とかけ離れた人物だったりすると、ガッカリすると同時にうちには良い人材がもう来てくれないんじゃないかって思ってしまいますよね。
また、やむなく人材紹介会社に人を紹介してもらうようなケースもあります。
会社によって多少の違いはあると思いますが、人材紹介会社にお願いして採用が決まった場合は年収の25%~30%を人材紹介会社に報酬として支払うそうです。つまり年収400万円の人を雇うとなると、人材紹介会社に100万円~120万円もの支払いが必要になるということですね。
中小零細企業が、採用するたびに100万円以上のキャッシュが出ていくというのは結構な痛手です。一人採用ならまだしも二人三人欲しいと考えるとちょっと厳しい。もしこれで、数か月で辞められたりすると目も当てられないですよね。
このように、求人や採用というと、どうしても「求人広告を打つ」「求人媒体に出稿する」「紹介会社にお願いする」など手段ばかりに目が行きがちです。
私もサラリーマン時代にはスクールの立ちあげや運営を行う際に、社員・アルバイトの採用にアタマを抱えた経験があるので良くわかるのですが、他の仕事で忙しい中で小手先の打ち手(広告)を繰り返し、効果が無いと他に手立ても無く、お手上げ状態ということが何度かありました。
でも本当は広告を打つ前に/求人媒体に出す前に/求人のランディングページを作る前にやるべきことがあるのです。
求人広告を出す前にやるべきこと
なかなかうまく採用が出来なかったり、自社に合った良い人材が来てくれないという場合には、こういった手段(打ち手)を講じる以前に、
まずは全社員・スタッフに協力を仰いで『自社の分析』をすることが大切です。
可能ならば採用プロジェクトを立ち上げて社内イベントにしてしまうと、社員間でも採用への当事者意識が高まり、採用後の新入社員教育にも良い影響を及ぼします。
採用というと人事部、中小規模の会社なら経営陣、お店なら店長の仕事と考えがちですが、新しい仲間を迎え入れ、働きやすい良い職場環境を作っていくために、これから共に働いてもらう従業員・スタッフとの連携は非常に重要です。
その上で、以下のステップで採用活動を進めていくことをオススメします。
【採用活動7つのステップ】
①わが社が何を理想とし、何を目指しているのかを明らかにすること
②わが社の強みは何かを洗い出すこと
③どんな人材に来て欲しいかを明らかにすること
➡理想的な人材がわが社で働くとどんな利点があるのか?も同時に明らかにする
④採用コンセプトをつくり、ツールを制作する(チラシ・HPなど)
⑤説明会やイベント、インターンシップなど採用イベントの実施を企画(やらない選択もアリ)
⑥求人媒体への出稿、WEB広告など打ち手のセレクト
⑦選考
上記に挙げた④~⑦については想像がつきやすいかもしれません。
しかし①~③迄を実行されている会社はどれくらいあるでしょうか?
実はこの①~③のステップを飛ばしてしまうと、自社に合った良い人材を採用するための採用活動が上手くいかくなってしまう一番の原因になります。
経営者・採用責任者がやるべきこと
まず経営者・もしくは採用責任者は
①の「組織として何を理想とし何を目指しているのか?」を言語化していく必要があります。もっともこれについては組織としての大きな柱の部分ですから、常日頃から意識されているところかもしれません。キチンと言語されているなら再確認していただくだけで問題ありません。
次に②わが社の強みは何か?を洗い出していくのですが、これについては、③どんな人材に来て欲しいか明らかにすることと併せて、「マンダラ広告作成法」シートを使用し、項目に従って必要事項を埋めていくことで、相当な数のアイディアが得られます。
(ただ、書籍『「A4」1枚チラシで今すぐ売上を上げるすごい方法』の巻末についている「マンダラ広告作成法シート」は販促用になっていますから、ターゲットを「お客様」から「求職者」に読み替えて使う必要があります)
この後に社員やスタッフには「A4」1枚アンケートを書いてもらうのですが、その「A4」1枚アンケートの結果だけでも、自社の強みやどんな人材に応募して欲しいか明らかにすることができます。
しかし、採用の責任者自身が自社の強みや採用したい人物像を明らかにするために、マンダラシートに向き合い考えを深めておくことは、これから採用活動を行う上で非常に意義があると思います。
社員・スタッフにやってもらうこと
社員やアルバイトなどのスタッフには「A4」1枚アンケートを書いてもらいましょう。
以下はアンケートのほんの一例ですが参考にしてみてください。
<求人アンケートの例>
Q1、当社に入社する前にはどんな条件で職場を探していましたか?悩んでいたことや
解消したかったことなど具体的に書いてください
Q2、なにを見て(何がキッカケで)当社を知りましたか?
Q3、当社の求人を見て、すぐに応募しようと思いましたか?思わなかったとしたら何が不安でしたか?
Q4、何が決め手となって応募しようと思いましたか?
Q5、実際に入社してみて良かったことを教えてください
このアンケートを社員やスタッフに取ることで、応募に至った過程や心理プロセスを知ることが出来ます。
こうしてマンダラシートと「A4」1枚アンケートを使うことで引き出された「自社の強み」の素材を、それぞれ
〇ターゲットコピー〇キャッチコピー〇裏付けとなる証拠〇ボディコピー〇オファー
〇リスク対策〇行動喚起〇お問合せ
に当てはめて広告原稿(チラシ・HP・LP・求人広告)を完成させます。
まとめ
今回は、単に求人広告をつくり、indeedなどの求人媒体に掲載し、自社求人サイトを公開するだけでは採用を成功させることは難しいということをお伝えしてきました。
採用活動は、あなたの会社やお店が培ってきた「魅力」や「強み」をあらためて見直し、引き出すための良い機会でもあります。
もしあなたの会社やお店が採用活動に行き詰まっているのなら、是非参考にしていただけると嬉しいです。採用についてもっと詳しく知りたい、効果がある採用広告がつくりたいという方は全国のアドバイザーにご相談ください。<アドバイザー一覧>
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