投稿日:2025.07.13
「今、うちのノウハウをまとめて教育講座をつくっています」
最近、よくこんな言葉を耳にするようになりました。実際、リアル講座ならスライドを作って会場に人を集めれば出来てしまうし、オンライン講座を作るにしても、スマホひとつで撮影も配信もできる時代。
昔に比べたら、教育ビジネスへのハードルはぐっと下がったのは間違いありません。
ただ、だからこそ「作っただけ」では売れない、「とても良い内容なのに伝わらない」という悩みも、実は多いのです。
私は、「教育ビジネスを新たにつくる」ことを専門にしています。スクールや講座の立ち上げだけでなく、一般企業や士業・専門家の方が持つ“目に見えない価値”を、ちゃんと伝わるカタチに落とし込む。そんなお手伝いをしています。
教育ビジネスをつくる面白さに目覚めたキッカケ
私が「ノウハウやスキルを教育コンテンツ化する」ということに興味を持ったのは、まだ教育会社でサラリーマンをしていたころでした。
あるとき、付き合いのあった中小企業の社長さんからこんな相談を受けました。
「若手の職人を育成したいけど教える人がおらへんのよ。技術だけじゃなくて、会社の文化や社員としての姿勢なんかを含めて、ある程度のレベルまで学校みたいに社内で教えることが出来たらと思うんやけどな・・・」
中小企業としてはかなりの売上があり、地域では名の知れた企業でしたが、急速に成長したこともあり、社内の技術者育成のシステムなどが追い付いていなかったのです。これ以上規模を拡大しようにも、現場は常に人手不足の状態でした。
教育のしくみをつくりたいならお手伝いできそうだ、ということで社内スクール創設のプロジェクトとして、社長から何度もお話を伺い、会社の成り立ちや、ノウハウ・技術・仕事への想いなどを丹念に拾い集めて、教材のたたき台を作り、当時知っている限りの教育設計手法を導入して、研修内容や教材、評価方法を検討していきました。
結果的には、いざカタチにしていく段階になるとやるべき工程が多すぎて、当時サラリーマンで日付が変わってから帰宅することが多かった私では時間的に難しいと判断し、
社長と相談のうえで、ある大手のコンサルティング会社に持ち込んでもらい、そちらの協力で無事社内スクールは立ち上がりました。
最後までやり遂げられず少し残念な気持ちもありましたが、この出来事を通じて、教育業界での経験が一般企業でも必要とされる場面があるんだということがわかり、それまでとは全く違う観点で自分の仕事を捉えるが出来るようになったのは大きな収穫でした。
この体験が今の仕事のベースになっており、最近ではこういった相談が特に増えています。
「少人数なのに業務量が多くて回らない。労働集約型ビジネスから抜け出したい」
「価値を広めるコンテンツ商品(コンサルティングやセミナー)をつくりたい」
「代理店や社内向けにオリジナルの研修をつくりたい」
特に士業や専門的なサービス業種に多いのが、「教える仕組みを作らないと、売上が頭打ちになる」という課題です。
実際、個別対応だけでは時間も人的リソースも直ぐに飽和状態になります。
でも「教える仕組み」があれば、一度に多くの人に価値を届けられるし、それがストック型の商品になれば、労力をかけずに収益が生まれます。
「カリキュラム化」「コンテンツ化」は効果的な次の展開への一手になり得るのです
差別化への強迫観念
でも、ここでよく問題になるのが“差別化の呪縛”です。
「うちのコンテンツは他と違う」「ウリを際立たせないと」と、細かいスキルの羅列になってしまうのです。
もちろん、他との違いを出すのは大切です。でも、「聞いたこともない新しいもの」を作ろうとしすぎると、逆に見込客に伝わりづらくなってしまいます。
大切なのは、どんな失敗があったのか、何に悩み、どんな壁を乗り越えたのか。そして困難を乗り越えてどうなったのか?そういった背景があって、このカリキュラムが生まれましたというストーリーです。
こうしたストーリーがあると、自然と自分に重ね合わせてイメージしてくれます。
つまり、教育コンテンツでもリアルのセミナーでも、スキル取得だけじゃなく「いかに聞いている人の感情を動かしたか」が価値になるわけです。
販売してみて改善する
そしてもう一つ、重要なのが「テストマーケティング」(お試し販売)です。
教育商品は、作ってからが勝負。とくに形が無く、体験してみないとわからないような講座やセミナーは、まず買ってもらって反応を見ないと始まりません。
テストの際には「マンダラ広告作成法シート」を使って、コンテンツのターゲットを明確にし、そのターゲットがどんな良いことになるのか、なぜそうなるのか?を詳細に書き出してみてください。
広告の原案が出来るのはもちろんのこと、コンテンツの見落としていた弱点に気が付いたりすることもあります。
さらに販売後に大事なのが、「A4」1枚アンケートで得られる受講者からのフィードバックです。
教育コンテンツは、この「作って→出して→反応を見て→また改善する」というサイクルが大前提となります。完成してから売る、ではなく「売りながら完成させていく」が正解です。
教育ビジネスには、時間単価が上がること。多くの人に価値を届けられること。商品が資産になることなどいろんな魅力があります。
でも一番の魅力は、「自分(自社)の中にある経験や知識が、誰かの役に立つ」ことなのかもしれません。
もし、あなたの中にも「伝えたいこと」「広めたい技術」「仕組み化したいノウハウ」があるのなら、今日の記事が参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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