投稿日:2021.04.25
こんにちは
兵庫県で「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーとして活動している山下です(プロフィール)。
主に、保険薬局や医薬品業界での経営支援、マーケティング支援で、「A4」1枚アンケートを活用しています。
前回に続き、今回も処方せんを渡して薬をもらう薬局について、内閣府が実施した「薬局の利用に関する世論調査」をもとに、強みを伝えることの大事さをお伝えします。
前回は、上記調査から「Q.あなたは、薬局を一つに決め、薬剤師を一人に決めていますか。」という、薬局や薬剤師のファンになっている方に関する調査結果(n=1,944)をご紹介しました。
今回は、薬局のファンになっていない方に利点を伝えると、どのような印象を持たれたかをご紹介します。
結論からいうと、利点を伝えると、薬局のファンになってくれる可能性がある人が、約2倍(26.0%→53.6%)に増えるという結果でした。
これは、今まで薬局を選んでいなかった人が、選ぶようになるということです。
それも「かかりつけ薬局」という、どこかの薬局一つにしようといった選び方ですから、
選ばれる側になるか、そうでないかで顧客数への影響はかなり大きなものとなります。
自店が選ばれる側になるためにも、自店の強みを適切に伝えていくことが求められます。
なお、「薬局を一つに決め、薬剤師を一人に決める利点」について、この調査で伝えていた内容は、
・服用している全ての薬をまとめて管理し、薬の重複や副作用を確認
・緊急時の開店時間外の調剤
・薬についての開店時間外の電話などによる相談への対応
・地域の病院や診療所、介護施設などと一緒になった対応
・薬の飲み残しなどを確認し、残っている薬を整理
・在宅療養中の自宅を訪問し、薬を管理
となっていました。
これらの利点を、「薬局を一つに決め、薬剤師も一人に決めていない人(1,777人)」に伝えた結果、
・「かかりつけ薬剤師・薬局を決めたいと思う」
(回答割合 0% → 21.0% に増加)
・「調剤してもらう薬局は一つに決めたいと思うが、かかりつけ薬剤師は決めたいと思わない」
(回答割合 18.4% → 29.3% に増加)
となり、どこかの薬局一つに決めようとした割合が調査対象全体(1,944名)のうち、53.6%と約2倍に増える結果でした。
上記の利点は、「A4」1枚アンケートが大事にしている「ファンになってもらえているお客様の言葉」ではありません。
専門用語もあり、何が利点なのか分からない方もいると思います。
それでも上述の結果ですから、ファンになっているお客様の声で利点を伝えていけば、更に顕著な結果になることは明白です。
例えば、競合との差別化を図る強みがわかる「A4」1枚アンケート Q4の質問で、
他にも似たような薬局があるにもかかわらず、何が決め手となって「かかりつけ薬局」として選んでくださったのですか?
とお聞きしたり、実態として薬局を一つに決めて選んでいただいている患者さんに、
他にも似たような薬局があるにもかかわらず、何が決め手となって当薬局を選んでくださったのですか?
などをお聞きすれば、「薬局を一つに決めていただける方」に選ばれる強みが分かります。
その強みを伝えることで、「薬局を一つに決めていただける方」に選ばれる薬局づくりができます。
今回は、そもそも薬局を一つにする利点が伝わっていなかったという事例ですが、他の業界やサービスでも往々にして
「伝わっていないから、選ばれない」
「違いがわからないから、他と同じと思われている」
ということがあるものです。
自社の商品・サービスがファンのお客さんにどのように伝わっているのか把握されていない方は、全国にいるアドバイザーに相談してみてください。
=======================================
※ご案内※
◆認定アドバイザー試験(6月)開催
アドバイザーになって私たちと一緒に活動しませんか?詳細はこちら
アドバイザーの感想
販売促進のアドバザー資格を取得して良かったこと
◆メルマガ登録
「A4」1枚アンケート販促アンケート
広告作成アドバイザー協会のメルマガに登録するにはこちら
=======================================