投稿日:2021.06.13
愛知県の「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーの大見です。普段のビジネスは、工務店さん、住宅会社さん、リフォーム会社さん、不動産会社さんの仕事が9割位を占める広告会社を経営しています。 私は、学校を卒業してから、30年間、一貫して住宅・不動産関係の広告ビジネスに携わってきました。
さて、今回は、マーケティングについて書いてみようと思います。
●仮説と検証
マーケティングって言うと、難しそうって言うか、専門家しか知らない知識ではないかと思われますよね?
恥ずかしながら、私もマーケティングは素人です(笑)。専門的な勉強をした事もないですし、そういった部署や会社で働いた事もありません。
先日もある経営コンサルタントと打合せをしていた際に、「事業再構築補助金」や「小規模事業者持続化補助金」が話題になり、その際に
「私たち、コンサルタントの中にもいますが、中小中堅企業の経営者の方は、マーケティングの知識が不足しているので、自社の技術がどういった分野に活かせるとか、自分たちの強みが何かを理解していない方が多いです。そうなると、次にどんな分野に進出したらよいのか?市場のニーズはどこにあるかという仮説が出来ないんですよ。事業はどこまでいっても、仮説と検証の繰り返しです。」
と言われました。
「はい、その通りです。」(私)
「だから、そのマーケティングを勉強してくれないと、いくら国が補助金を用意しようが、活用は出来ないです。」
と言われました。
●マーケティングを勉強すべきか?
ごもっともです。経営コンサルタントの立場で考えれば、その通りです。
でも、実際の中小中堅企業のビジネスの現場で考えると、「マーケティングを勉強する。」って言うのは、実際のところ、難しいです。(勉強できる余裕があれば、勉強した方がよいです。)
だって、私もそうですが、中小企業の社長は、やる事がたくさんありますから・・・。
営業、社内打合せ、外注さん・仕入先との打合せ、請求書や仕入れの管理、銀行での支払い、ホームページの更新、社員の恋愛相談、社員の子供の進学の相談、社員の介護や相続相談等々・・・。
事業規模によりますが、毎日、やる事がたくさんあります。その中で、新たに勉強する時間を割くのは中々大変です。
でも、マーケティングっていう難しい言葉で捉えなければ、普段の仕事の中で、みなさんが自然と行なっていると思います。
感覚的にというか、直感的に捉えていて、言語化されていないので、明確になっていないだけです。
そうでなければ、事業を続けていけないですよ。
●中小中堅企業のマーケティングは言語化や可視化がされていないだけ!
例を一つ挙げます。
新築をメインにしていたある工務店さんが、今はリフォームを事業の柱にしています。
なぜ、そうなったのか?
簡単です。
この工務店さん、以前は、リフォームを手掛けませんでした。なぜなら、「新築よりも細かい仕事が多くて、手が掛かるから儲からない。」からです。
でも、いつの間にか、リフォームが事業の柱になっていました。
「あれ?リフォームは儲からないからやりたくないって言っていませんでした?」ってお聞きしたら、
「新築は、儲からなくなったから止めた。7社くらい競合がいて、相見積もりになるから、提案に手間も掛かるし、おまけに相見積もりで、価格も合わせないといけないから、儲からない。」
「その点、リフォームはイイ。うちの技術を信頼して来てくれているから、特命で競合が無いし、何より信頼されているのがうれしいから、同じ仕事でも楽しいね。」
と言われました。
これをマーケティングと考えればよいのです。
でも、このままではまだ、使えるマーケティングにはなりません。
なぜ特命で仕事をいただけるかが、感覚的と言うか直感で捉えているだけで、言語化・可視化されていないからです。
直感的に「技術が信頼されている」と捉えているだけです。
では、どうするのか?
リフォームしてくれた仲の良いお客さまに次の5つの質問を聞いてください。
Q1 当社でリフォームをする前に、どんな事で悩んでいましたか?
⇒ターゲット(理想となるお客様)がわかる
Q2 何がきっかけで当社を知りましたか?
⇒告知する媒体(チラシ・ホームページ・看板など)がわかる
Q3 当社を知ってすぐにリフォームしましたか?しなかったとしたらなぜですか?
⇒不安対策(成約率アップ)が出来る
Q4 何が決め手となって当社でリフォームをする事を決めました?
⇒強み(差別化)がわかる
Q5 実際にリフォームしてみていかがですか?
⇒裏付けとなる証拠(利用後の良さ)がわかる
これが「A4」1枚アンケートです。
この5つの質問のQ1とQ4が今回のポイントになります。
リフォームのお客様が増えた理由がわかるようになります。
と言いますのも、
Q1の答より、暮らしや家の悩みや希望がわかり、
Q4の答より、自社のどこが評価されているか(強み)がわかるわけです。
つまりQ1の悩みがQ4の強みで解決されるから、リフォームの仕事がいただけた訳です。
ここまでわかれば、冒頭に経営コンサルタントが言った「経営はどこまでいっても仮説と検証の繰り返し」が出来るわけです。
Q1の悩みを持っている方に、Q4の強みを持っている工務店だから、リフォームで暮らしの悩みを解決できますよって広告を打つわけです。
これが仮説です。
で、実際の反響を確かめます。
これが検証です。
この繰り返しです。
この方法であれば、難しい知識や専門的なマーケティングのノウハウは必要ない事がわかると思います。
経営は仮説と検証の繰り返しですが、根拠がある仮説、確度が高い仮説で経営していく必要があります。
それには、「A4」1枚アンケートは最適です。
ぜひ、ご利用ください。
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