投稿日：2021.03.24

こんにちは。

「A4」１枚販促アンケート広告作成アドバイザー協会

京都支部の小宮です。

このブログを読んでくださっているあなたは、

「A4」１枚販促アンケートに興味をお持ちの方で、

もしかするとすでにチャレンジされている方かもしれません。

「A4」１枚販促アンケートをとると、お客様が

商品を買ってくださるまでの購入プロセスと、

お客様目線でのリアルな感情や言葉で表現された、

あなたの会社やお店の『強み』がわかります。

そして、お客様のリアルな言葉をそのまま

広告に活用することで、売れる広告が作れるというのが、

「A4」１枚販促アンケートの真骨頂ということになります。

ですから基本的には上記のように活用し、

是非一過性ではないお客様目線の販促で成果をあげていただきたい

というのが、我々アドバイザーの願いです。

しかし、

実は以前からコツコツとアンケートは取ってきたのだけれど、

活用しきれていないアンケートがたくさん眠っているという

会社や商店もあるのではないでしょうか？

今回は、そんな活用しきれていないアンケートに

心当たりがある会社や商店の皆様に、

少し違った視点でアンケートに表れた「強み」を分析することで、

他社が真似できない「独自の経営資源」を見つける方法

についてエピソードを交えてお伝えしてみたいと思います。

まだ私が「A４」１枚広告作成アドバイザーになる前に関与した

【地元密着型の語学スクール】での出来事です。

こういった語学スクールしかり、資格スクールや学習塾

などのいわゆる「教育・スクール業界」では、

比較的こまめに生徒さんにアンケートを取っていたり、

ヒヤリングをして運営に反映させているケースが多く

見られます。

こちらの語学スクールでも、入学時・半年後・１年後

などのようにアンケートを取る仕組みがありました。

アンケート項目を見ると、

「なぜこの語学スクールを選んだのですか？」

「入学してよかったことは？」

などの質問項目が並んでいて、生徒さんもそれなりに

記入してくれています。

しかし、そのアンケートはバックヤードに山積みになったまま、

殆ど上手く活用ができていませんでした。

スタッフさんにどうして活用しないのか尋ねてみたところ、

「他より低価格だった」とか

「他より親切だった」とか、

「相談しやすかった」とか、

そういう回答が多くて、嬉しいのだけれど

自分たちが広告宣伝で活用したいのは、

「授業がわかりやすい」とか

「先生が素晴らしい」とか、

「カリキュラムが他とはちがう」とか、

そういう自分たちのこだわりの部分に対しての評価を

お客様の声として貰いたかったということのようでした。

まさに毎日、毎日、一生懸命に今の仕事に打ち込むほどに、

客観的な視点を失ってしまった典型的な例ですね。

私も心当たりがあります（苦笑）

聞けば、ここ数年、こちらの地方都市にも大手の語学スクール

が次々に参入してきて非常に苦戦しているとのこと。

だから競合他社のパンフレットやＨＰに記載されている

ような、スクールとしての優秀性を示すようなコメント

が欲しかったのでしょうね。

でも、生徒さんがこの語学スクールを選んだ理由、そして、

このスクールのどこが気に入っているのかなどを

記載してくれているアンケートですから、

埋もれさせるにはもったいない。

そこで、

生徒さんが教えてくれた「強み」を再確認するために、

アンケートの回答を基になぜそのような回答をくれたのか？

スクールの特色を洗い出してみることにしました。

すると、

◯「他より低価格」なのは、対面で会話のトレーニングをする

以外の文法などの授業を、ＤＶＤでの個別学習としていたことで、

講師費用やコストが抑えられていたからだった。

◯「他より親切」なのは、社員もアルバイトもほとんどが

この語学スクールの出身者で、スクールへの愛着が強く、

新規の入学者も仲間として受け入れていたからだった。

◯「相談しやすい」のも、上記理由と併せて、

悩みや躓く箇所がわかる人たちがスタッフなので、

自分ごとのように親身に相談に乗ってくれるからだった。

などなど、

当人たちにとっては当たり前すぎて普段忘れているけれど、

客観的にはとても面白い特徴的な事実が次々に出てきたのです。

これは当時、どれも大手にはない特徴でした。

このことがわかってから、このスクールでは

より一層個別対応に力をいれ、親切丁寧なサポート

を売りとした語学スクールとして打ち出すようになり、

安定的に生徒を確保しています。

こうした個々の「強み」には、他社からみて

真似しやすい「強み」と、

真似しづらい「強み」がありますが、

このスクールのように

「強み」が『独自の経営資源』から生み出されている

場合には、なかなか真似ができません。

『独自の経営資源』とは、

・他社よりも魅力的なロケーション

・独自の製造工程や高い技術力

・独自の仕入ルート

・社員のモチベーションが高い

など、「ヒト・モノ・カネ・情報」の中で、

他社がマネできない独自で培ってきたもの

のことです。

こういった自社の『独自の経営資源』を知ることで、

万が一、コロナ禍のように突然経営環境が変化し、

業態転換や新商品開発を迫られた際に、

・自社が大切にしなければならない価値は何か？

・核となる技術は何か？

・自社のあり方とは？

など、重要な判断の軸を確認することもできます。

コツコツとアンケートを取ってきたけれど、

あまり上手く活用できてないのであれば、

時にはお客様がくれたコトバを深堀して、

「なぜ、そのような特徴をアンケートに書いてくれたのか」

を自社の特徴や成り立ち、あり方などから紐解いていくと、

自社の「独自の経営資源」を再確認するきっかけになるかもしれません。

あなたの会社にも取りっぱなしで放置されているお客様の声

がありませんか？

その声が『起死回生』の気づきを与えてくれるかもしれません。

もし、お客様にアンケートを取る大切さに気付かれたら、

是非お近くのアドバイザーにご相談ください。

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