投稿日:2021.03.25
こんにちは
兵庫県で「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーとして活動している山下です(プロフィール)。
主に、保険薬局や医薬品業界での経営支援、マーケティング支援で、「A4」1枚アンケートを活用しています。
今回は、処方せんを渡して薬をもらう薬局について、どこも同じサービスで差別化が難しいと思われている方も多いと思いますので、内閣府が実施した「薬局の利用に関する世論調査」をもとに、差別化が難しい業界だからこそ自店の強みを把握することの大事さについて考えます。
上記調査では、自分の健康や薬剤師に対することなどが調査されました。その中に、薬局や薬剤師を一つにする「かかりつけ薬剤師・薬局」に関する項目があります。
これは、その薬局を継続して利用する意思を持っている方であり、言い換えると、薬局や薬剤師のファンになっている方に関する調査も含まれていました。
「A4」1枚アンケートは、「お客様(ファン)を獲得した成功事例」を再現する販促手法なので、こういったファンの声がわかる調査結果は、自店の仮説検証において役に立ちます。
他の業界でもこのような調査結果が公開されていることもあるので、googleで検索して資料があれば、自社の状況と比較するベンチマークに使えないか検討してみてください。
もちろん、このような調査結果は一般論なので、自店の実状ではありません。自店のファンの声と比較するために活用することがポイントです。
ちなみに、「Q.あなたは、薬局を一つに決め、薬剤師を一人に決めていますか」という”ファン”についての質問に、「薬剤師を一人に決めている」が全体の7.6%、「薬局は一つに 決めている」が全体の約18.4%で、ファンになっている薬局がある人の割合が約25%でした。
なお、70歳以上に限ると、半数近くの人がファンになっている薬局があるという結果でした。薬局経営者の方は、自店と上記数値との差異をみることで自店の課題も整理できます。
差別化が難しいといわれる他の業界の方でも、何かしらの強みでファンになられている方が一定数の割合でいらっしゃるのではないでしょうか?
まず、その自店の実態を把握しなければ、差別化を進めることはできません。
この調査では、「薬剤師を一人に決めている」というファンの方に、その理由も聞いています。ただし、複数選択肢の回答で自由記述ではないのと、 “決め手”を確認していません。この点では「A4」1枚アンケートと目的が全く異なります。
また、一般論なので、どちらにしても自店の販促には活かせませんが、
・信頼できる薬剤師であるため(回答割合 49.7%)
・服用している全ての薬の飲み合わせについ て確認してくれるため(回答割合 44.9%)
・生活状況や習慣などを理解してくれた上で、 薬についての説明などをしてくれるため(回答割合 36.1%)
といった結果で、薬局の強みになるヒントが隠れていそうです。
薬局は、どこも同じサービスで差別化が難しいと思われている方も多いと思いますが、この調査では、ファンになっている薬局がある人の割合が約25%で、その理由も立地だけではありませんでした。
何かしらの強みで選んでいる方がいます。
差別化が難しいと思われている業界だからこそ、自店の強みを把握することが大事ではないでしょうか?
「A4」1枚アンケートは、自店の強みを知って、同じ悩みや欲求を持つ人に働きかける広告を作成するためのものです。
差別化が難しいと思われている業界の方もぜひ一度実践してみてください。
お客様にどのように聞いていけば良いのか不明な方は、全国にいるアドバイザーにご相談ください。
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