投稿日:2022.09.01
沖縄で「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー、販促・集客コンサルタントとして活動している豊平尚哉です。
中でも、フィットネス系キックボクシングジム・会員制スポーツジムの新規集客・継続率アップが得意です。
私自身もキックボクシングジム2店舗(沖縄、大阪)を経営し、コロナ禍でも黒字運営を継続しています。
今回のコラムは、小さなフィットネスジム・スポーツジム、または習い事ビジネスを経営している方へ、思い込みの集客活動にならないための「リスク対(不安対策)」について紹介します。
実際に、私が経営しているキックボクシングジムでも「◯◯だから体験に行けませんでした」という声が寄せられていたことから(現在は改善済み)、誤った集客活動にならないために、ぜひ参考にされてみてください。
このようなことをお考えの方へ読んでほしい記事
- 男性をターゲットにしているがなかなか体験が増えない
- 知人に「女性客が増えれば男性客が増える」と言われたことがあり、女性の集客に取り組んでいる
- 女性が多いと見栄えがいいので、女性メインにSNS活動をしている
この記事を読んで得られるメリット
- 男性客が集まらない本当の理由がわかる
- 初心者がどのようなことで躊躇しているのかわかる
- 思い込みによる誤った情報発信の改善方法がわかる
(注意)
全てのフィットネスジムやスポーツジムに当てはまるわけではありません。
ターゲット(対象となる客)が体験・入会前にどのような不安、躊躇する理由を抱えているかを知るためのヒントとして参考にしてください。
なぜターゲットの体験が増えないのか
よく飲食業界では「女性客を集めると男性客が集まってくる」と神話のように言われ続け、多くの飲食店のSNSでは女性客が写った投稿を見かけます。
実際に私の知り合いの飲食店でも女性料金は半額以下に設定し、男性料金は通常料金でも男性客の集客に困っていなかったりします。
また、採用広告においても似たような現象があります。
実際に働いている女性スタッフを広告塔として使えば、同じ環境で働きたいという男性が集まりやすくなるようです。
このようなわかりやすい業界であれば現状のままでいいのですが、フィットネス系格闘技ジムや筋トレ系のフィットネスジムの場合だと、飲食店の集客や採用広告とは同じようにいきません。
特に初心者(初めて格闘技をする男性、初めて筋トレをする男性)の集客を考える際、見込み客の中にある不安を知らなければ、思い込みの集客活動になり思ったように男性客が集まらない結果になってしまうからです。
初心者の不安を知る
私もフィットネス系キックボクシングジムを経営し7年が経過します。
引き継いだ当初は、まだまだ認知度は低く、女性がキックボクシングエクササイズを行うということは一般的ではありませんでした。
しかしながら、多少は女性会員さんがいたので「女性でも通いやすい」「女性タレントもキックボクササイズをやる時代」「女性友達と一緒に楽しくキックボクササイズができる」など、広告やSNSを介して日々情報発信をしていました。
日に日に女性会員さんは増え続け、結果約1年程度で男性会員さんの会員数と同数までに至ったのです。
しかし、そこから始まったことは男性の新規入会が極端に下がったことです。
当時は「「女性客が多いと普通は男性も増えるのではないか?何故男性が増えない?」と疑問を持つばかり。
当然ながら、女性会員さんが増える以前に入会されていた男性会員さんは、「賑やかになってきたね」「ジムに来るのが楽しくなってきた」と喜んでいる様子です。
ですが、男性会員さんが全く増えない(体験が入らない)ことに疑問を持っていた中、あるきっかけがあり答えが見つかりました。
久しぶりに男性会員さんが体験に来た際、会話の中で「A4」1枚アンケートのQ3の質問をしてみました。
Q3キックボクシングの体験にすぐ申し込みましたか?しなかったとしたら、どのようなことで躊躇っていましたか?
すると、思いがけない意見が出ます。
「格闘技をやってみたい気持ちはずっと前から持っていたけど、女性が多くて躊躇していた。」
女性が多く躊躇していた本当の理由
え?まさか?女性が多くて躊躇するなんて。
と一瞬思いましたが、深掘りしてよく聞いてみると
- 初心者なので女性には見られたくない
- 初心者なので無様な様子を女性に見られたくない
- 女性が多いイメージなので男性が溶け込めるか不安
という理由です。
つまり、男性初心者が持つ不安は、女性が多いことで発生する「自身の見栄え」「雰囲気」のことだったのです。
確かに、男性の場合、格闘技を通してエクササイズされる方であれば、良い体づくりをしたい、かっこよくエクササイズをしたいなどの欲求が高めです。
ですが、それが満たされていない状態で体験を受けるわけですから、このような不安を持つのも理解できます。
さらに、また別の男性が体験に来た時も同じように「女性が多くて入りづらい」という意見もちらほら出てくるようになりました。
女性が増えると男性も増える神話は、私たちのようなフィットネス系格闘技ジムには当てはまらなかったということです。
思い込みの集客にならないために実施すること
「女性を増やすと男性客が集まる」
「集客するにはまずは女性を集めなさい」
「女性を広告塔にしなさい」
など、業界では様々な集客のやり方があります。
どれも間違いではありませんが、一番大事なことは「目の前にいるお客様の意見をもらう」ことです。
ある程度認知度が高まったはずなのに、何故か体験・成約が低い場合は、お客様の中の不安が解消されていないことが多々あります。
前述したように「A4」1枚アンケートのQ3「リスク対策(不安対策)」を聞くことで、お客様が躊躇した理由、すぐに体験予約しなかった理由、入会できなかった理由を知ることができます。
<リスク対策(不安対策)>
Q3 当ジムを知ってすぐに入会しましたか?しなかった場合、どのような不安がありましたか?
その理由を知り、一つ一つ取り除いていく(対策を打つ)だけで、体験・成約は比較的早く改善されました。
具体的な取り組みとして
- 体験・入会された男性の写真は静止画で投稿する
- 初心者同士のトレーニングの様子は静止画で投稿する
- 男性、女性ともに満遍なく楽しい雰囲気を投稿する
※全て許可を得て投稿します
など、初心者の男性が体験予約・入会したくなるコトをSNSやブログなどを使い情報発信を心がけました。
今では、おかげさまで男性女性ともに新規入会者は増え続けています。
(本記事の注意)
女性会員さんを増やしたくないわけではなく、男性会員さんの体験・入会が極端に減ったことにより、対策を講じたものです。
まとめ
今回、私自身が失敗した「思い込み」の打ち出し方でしたが、私たちのような小さなスポーツジムやフィットネスジムは、知恵と工夫がとても大切です。
そのヒントとなるのが「お客様の意見」です。
業界では当たり前と思っている思い込みも、実際に通っている会員さんから意見を聞くことで突破口が開くケースは少なくありません。
「どんな理由で入会を躊躇っているのか」を聞いて集客活動へ取り組んでいただけたら幸いです。
もし、上記で紹介した取り組みがご自身では難しい、ということであれば、お気軽にお近くのアドバイザーにお尋ねくださいね。
アドバイザーにはそれぞれの得意分野があります。あなた様のビジネス、悩みに合ったアドバイザーがきっと見つかるはずです。その際はお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー
豊平尚哉(フィードバックドリブン株式会社 代表取締役)
フィットネス系キックボクシングジム・会員制スポーツジムの新規集客・継続率アップが得意です。
私自身もキックボクシングジム2店舗(沖縄、大阪)を経営し、コロナ禍でも黒字運営を継続しています。
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