投稿日:2023.10.27
京都の「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー小宮康義です。教育機関・スクール業・講座ビジネス・士業・専門家などの「教える業」「ビジネス支援業」のための実践的な販促やコンテンツ企画を専門としています。中でも、売り込まずに自然に価値を伝える見込客教育・セールスプロセスの設計が得意です。スクール業・士業事務所・各種専門家や先生業へのサポート実績多数。実務教育・スクール業界20年の経験を活かしてお手伝いします。
私は通常、大学などでのキャリア講座企画、教育業やビジネス支援業などのカタチが無い商品やサービスを扱う業種の方に対しての販促やセミナー・講座の企画等を中心に業務を行っています。
でも、最近ではそういった業種だけではなく、医院や機械販売業、美容ディーラー、食品販売業などの異業種からも、その専門知識やノウハウを伝えるための「教える講座」にしたいというご相談をいただくことが増えてきています。
そこで、今回はこれまでの商売にプラスして「教える」ということを販売プロセスに組み込むことによって、顧客や見込客との新しい関係性をつくり、事業のモデルチェンジを進めていく方法について書いていきたいと思います。
教育業やコンテンツ業ではない商売をしている商店や中小企業が、顧客や見込客に新たな価値を提供する方法としてご参考になれば嬉しいです。
こんなことに悩んでいませんか?
例えば、一般的な店舗ビジネスを営んでいて、様々な競合がひしめき合う中で、競合する他社(商店)との価格競争や商品で違いを生み出すことにアタマを悩まされていませんか?
しかしいくら商品や売り方で違いを出したところで、決定的な差別化要因にはならずに苦しんでいないでしょうか?
販促の手法も同じようなキャンペーンアイディア、同じようなチラシ、そしてやらないよりマシだと考えてのSNS投稿をしながら、何か新しいやり方は無いかと思案していませんか?
そんな商店主や中小企業にオススメしているのが、販売プロセスに「教える」という発想を組み込むことなのです。
教育業を始めたカレー屋さん
数年前に、私の友人にカレー屋を始めた人がいます。関西から火がついて、今や全国的にたくさんあるスパイスカレー屋さんの一つですが、その彼のお店は最初はバーの間借り、しかも週2回営業からのスタートでした。
週2回営業の理由は彼がサラリーマンの副業で、週2回しか休みが取れなかったからです。
しかし彼のスパイスに対する探究心は素晴らしく、関西を中心に東京や全国のカレー屋さんを食べ歩くのはもちろん、インドやスリランカにもたびたび訪れ、ひたすら食べては自身でも作ってみるということを長年やってきたそうです。
そして長年の夢だったカレー屋でしたが、意外なことにバーの間借りで週2回の営業を始めた際にお客様を集めるために彼が始めたのは、カレー屋ではなく“カレー教室”だったのです。
カレーの歴史やスパイスの種類や役割、インドカレー・欧州カレー・日本のカレーの違いなどの知識から、本格的なカレーの作り方を教え、そして最後に彼の研究の成果が詰まったカレーをふるまうというカリキュラムになっていました。
世の中のスパイスカレーブームの後押しもありましたが、あっという間にカレー好きの人たちが集う人気の教室になりました。
その後、彼はサラリーマンを辞めて本格的にスパイスカレー屋を開店。その時には教室で多くのファンを獲得していたので開店当初からお客が行列をつくり、またそのことがSNSで投稿され、雑誌で取り上げられるという好循環でお店も軌道に乗っていったのです。
教えるネタを持っている人は沢山いる
このようにこれまであまり知られていなかったことや、一般のお客様では知りえないこと、業務を通じて得たマニアックな知識や経験は、「教える」ネタになります。
上記のスパイスカレーの事例は、スパイスやカレーの知識をそのまま教えるというわかりやすい例です。
このほか、長年蕎麦の名店で修業した方が、家庭でも最高においしいお出汁をとる方法を教える「出汁マイスター」として教室を開催し、本業の蕎麦屋さんの集客に大きな貢献をしている例、
その他、書道教室を併設している文房具店、歯の健康についてのワークショップを開催している歯科医、田植え教室をやっている農家、能楽師を招いて教室を開催する扇販売店、
など、私がアドバイスしたもの以外も含めると数多く見つけることが出来ます。
いかがでしょうか?あなたの商売にも何か取り入れられそうなヒントはありませんか?
上記はどれも店主自体が「教える」という先生役を兼務している事例ですが、必ずしも先生役を店主や社長がしなければならないわけではありません。
貴方の業界で、上記のようなマニアックに研究しているような人を招いてセミナーやワークショップを開催したり、社員で向いている人がいれば講師役に育てるという方法もあります。
こういった「教える」という方法を活用することで商品やサービスを販売するための、新たなビジネスモデル構築が可能になると同時に、新たな顧客を引き寄せることが可能になります。
何を教えるのか?を決めるにはお客様目線が重要
ただ、こういった「教える」ことを取り入れる際には、当然販売側の想いや熱意も必要ですが、お客様目線を大切にすることが非常に重要だということを忘れないようにしてください。
顧客や見込客の期待や興味を理解して、参加者に充実感と満足感を提供しながらコアなファンを作っていく必要があります。
「A4」1枚アンケートを活用し、ファンとなった顧客のフィードバック受けることで強みを理解し、その強みを「教える」ことで新たな顧客を惹きつける好循環を生み出していきましょう。
このように「教える」という要素を今の事業にプラスすることで、新たな可能性を開拓し、顧客との信頼を築くことが可能になります。
是非、どうすればあなたのビジネスに活用出来るかを想像してみてください。
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