投稿日:2024.09.25
京都の「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー小宮康義です。教育機関・スクール業・講座ビジネス・士業・専門家などの「教える業」「ビジネス支援業」のための実践的な販促やコンテンツ企画を専門としています。中でも、売り込まずに自然に価値を伝える見込客教育・セールスプロセスの設計が得意です。スクール業・士業事務所・各種専門家や先生業へのサポート実績多数。実務教育・スクール業界20年の経験を活かしてお手伝いします。
近年、教育コンテンツの低価格化・無料化が急速に進んでいます。
YouTubeやポッドキャスト、様々な媒体を通じて多くの情報が簡単に手に入る時代。
教育業界や士業、専門家とコンテンツを企画制作する機会が多い中で、教えるコンテンツ自体の「価値」が低下していると感じることは少なくありません。特に、オンライン講座はその消費されるスピードも速く、価格への反応が非常に敏感であると感じます。
だからと言って高額の教育コンテンツが売れないかと言うとそうでもありません。今回は、低価格・無料コンテンツがどんどん生み出されていく流れの中で、教育コンテンツを企画する側はどのような価値を提供すればよいのか、オンライン講座の価値を高める「付加価値」について例を挙げながら考えてみたいと思います。
これは事業の構造にも関わってくる部分ですので、これから商品の一つとしてオンライン講座をつくる予定がある方は是非ご覧ください。
無料コンテンツが溢れる今、何が価値を生むのか?
教育コンテンツが溢れ、無料や低価格で提供される中で受講者は情報自体に価値を見出すことは少なくなっています。その代わりに受講者が求めるのは知識を知るだけではなく、どう活用し、自分の目標を達成できるかということを厳しく見極めるようになっています。
結果や実践的な解決策をいかに素早く、効果的に取得し、身に着けられるか?特に職業に繋がるノウハウ系のコンテンツではこの傾向が顕著です。
例えば、外資系企業への転職活動を支援するオンライン講座では、基本的なノウハウを16時間程度の有料オンライン講座で提供していましたが、その後多くの受講者がより高額の有料講座にステップアップします。
なぜなら、上位の有料講座では個別にエントリーシートや質疑応答へのフィードバックが行われ、今すぐ転職を希望する人から数年後を狙っている人までレベル別の指導が行われており、よりパーソナライズした指導が受けられるからです。
外資系企業への転職という「結果」を手に入れることに本気な人にとって、心強いバックアップが数多く準備され、レベルアップ出来るように設計されているのがポイントです。
情報は無料、でも「体験」に価値がある理由とは?
情報が無料化している一方で、「体験」にはとても大きな価値があります。
オンライン講座を見ればすべての知識やノウハウが得られるとしても、見ただけで実践できる人は極少数に限られるでしょう。知識はオンラインで提供するとしても、スク―リングや研修を設けて、実際に手を動かしながら得られる体験があってこそ受講者に深い学びをもたらします。
あるキッチン用品を販売しているA社では料理教室を開催していましたが、コロナ禍を期にメールアドレスなどの会員登録を行った会員向けに、レシピ動画を無料公開することにしました。
そして、会員登録をして無料レシピ動画を見た人たちだけに、有料のワークショップを案内し実際の調理体験を提供しています。
受講者は体験を通じて実践力を高め、オンライン動画では掴み切れないちょっとしたコツを体得することが出来ると評判です。無料コンテンツだけでは得られない「体験」が大きな価値を生んでいる例です。
知識の提供だけではない、伴走とサポートの重要性
今や、知識を提供するだけでは十分な満足感を得てもらうことは難しくなっています。受講者が本当に求めているのは、伴走とサポートです。講師が受講者と共に歩み、適切なタイミングでサポートすることで、受講者は自信を持って目標に向かうことができます。
私の知り合いのある税理士法人では、会社設立を依頼してくれた人に、ビジネス立ち上げをサポートする無料オンラインプログラムを提供しています。必要な人には有料で定期的な個別相談を行い、受講者一人ひとりにカスタマイズされたフィードバックを提供したり、毎月発行しているニュースレターで顧問先や会員同士に紹介するなどのサービスを展開しています。
月額顧問料+コンサルティングフィーですから、他の税理士事務所よりも高額な月額料金ですが、サポートを必要とするスタートアップの会社も多く、個別対応型サポートが安心感を生み出したのと同時に、会員同士のアライアンスが生み出されていることで全体が活性化し好評を博しています。
コミュニティが持つ力:参加者同士のつながりが生む価値
オンライン学習や講座において、コミュニティが果たす役割も無視できません。同じ目標を持つ仲間同士のつながりや助け合いが、学習の質を向上させるのです。特にオンラインでは、孤独を感じがちですから、コミュニティの存在が大きなモチベーションになっている例は沢山あります。
私が関わった例ですが、ある国家資格受験者のオンラインプログラムでは、参加者同士が進捗を共有し、励まし合うコミュニティを作ったところ、このつながりが学習の継続を促し、リピート率も向上。コミュニティに積極的に参加しているグループと参加していないグループとでは、合格者率にして2倍以上のひらきが出るほどの効果をもたらしました。
参加者に助け合いと競争を上手く促すことで、相乗効果を生みだしコミュニティが威力を発揮した一例です。
もちろん、オンラインコンテンツそのものの魅力が最も大切!
ここまで、オンライン講座の価値を最大化するための「付加価値」に重点を置いて話を進めてきました。ここまで読んでくれたあなたは、オンライン講座にはリアルのフォローを付けないと低価格や無料になってしまうのか?と思われたかもしれません。
分野によるとは思いますが、残念ながら今後はその流れが加速すると思います。
ただ、オンライン講座のみで良いという層はある一定数必ず存在します(しかも少なくありません)。そういう人はオンライン講座をみて、自身で実践することで目的を突破したいと考えているわけです。
ですからオンラインコンテンツそのものの質や魅力を向上させることは依然として重要です。魅力的なコンセプト・実績やカリスマ性がある講師・結果が出ると確信できるメソッド・わかりやすい教材の制作など、出来ることは沢山あります。
一度高い評価を得たコンテンツも、胡坐をかいているといつの間にか「オワコン」と呼ばれる状態になったりします。私自身も、人気だった講座が急速にその価値を失う光景を何度も目の当たりにしてきました。
そのため、コンテンツのライフサイクルを見誤らないこと、そして受講者のニーズや市場の変化を敏感に察知し続けることが不可欠です。
だから受講者には是非、「A4」1枚アンケートを取り続けてください。このアンケートを活用することで、受講者がコンテンツや付加価値のどこを評価しているのかを知ることができます。
たとえ一度良い評価を得たとしても、その評価が永遠に続くわけではありません。受講者の期待や市場のトレンドは、時代の流れや世の中の空気感に伴い微妙に変化していくからです。
定期的に受講者の声を聞き、コンテンツに反映させることでこそ、常に新鮮で魅力的な講座を提供し続けることができるのです。
まとめ
最も重要なのは、コンテンツそのものの質を高める努力を怠らないことです。受講者を引きつける独自のコンセプトや、確かなメソッド、充実したサポート体制を備え、受講者に具体的な成果を提供することが、成功する教育コンテンツの基本です。そして、「A4」1枚アンケートを活用して、受講者の声をリアルタイムで反映しながら、コンテンツの進化を続けることが、時代に即したコンテンツを提供し続けるための鍵となります。
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とお考えであれば、「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーの資格を取得するのが一番の近道です。 販促コンサルタントの岡本達彦先生公認『「A4」1枚販促アンケート広告作成アドバイザー協会』主催の認定アドバイザー試験に合格して資格を取得すると、「A4」1枚アンケートの商標・ノウハウ使用の権利を手に入れられ、実践勉強会や各種セミナーを開催することができます。
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