投稿日:2025.03.13

京都の「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー小宮康義です。教育機関・スクール業・講座ビジネス・士業・専門家などの「教える業」「ビジネス支援業」のための実践的な販促やコンテンツ企画を専門としています。中でも、売り込まずに自然に価値を伝える見込客教育・セールスプロセスの設計が得意です。スクール業・士業事務所・各種専門家や先生業へのサポート実績多数。実務教育・スクール業界20年の経験を活かしてお手伝いします。
先日、あるピアノ教室の先生からこんなご相談を受けました。
「最近、体験レッスンに人が集まらないんです。いまどき体験レッスンなんてどこでもやってるし、チラシやWEBサイト・SNSで打ち出しても多少反応があるくらいです。紹介での入会も少しはあるのですが、もっとコンスタントに新規の生徒を増やすにはどうすればいいのか悩んでいます。」
この悩みは、ピアノ教室だけでなく、学習塾や英会話、ダンス、プログラミング、習字、ヨガなど、あらゆる教室ビジネスを運営している人に共通するものかもしれませんね。
無料体験レッスンを実施しているのに集客につながらない。
その理由は「どこでもやっているから」ではなく、「体験レッスンを受けることの価値が伝わっていない」ことにあるのかもしれません。
では、どうすれば体験レッスンを効果的な集客ツールとして活用できるのでしょうか?
今回は、ピアノ教室の先生との会話からアドバイスさせていただいた内容を書いておきたいと思います。教室ビジネスをされている方に参考になれば嬉しいです。
体験レッスンの価値を高める① – メリットを明確に
確かにチラシなどを見ると、多くの教室が「無料体験実施中!」と宣伝していますね。それ以外は教室のレッスン風景などの写真が並んでいます。あとは、『入会後に」どのようなレッスンをするのか?そこからどのような効果が生まれるのか?という情報が書かれていることも多いですね。
もちろんこれはこれで悪くはないですが、打ち出し方が「無料体験」と「入会後」の話が同居していたりして、狙いが定まっていないチラシや広告が多いように感じます。
体験レッスンに来てもらうために重要なのは、『この体験レッスンをぜひ受けてみたい!』と思わせる明確な企画コンセプトを伝えることです。
たとえば、英会話教室なら「たった90分の体験で、ネイティブの早口英語が聞き取れるようになる秘訣を教えます」という具体的な約束をしてみたり、
ダンス教室なら「運動神経ゼロでも、初回レッスンでステップを踏めるようになる魔法のメソッド体験」というタイトルで体験会を実施しても良いですね。
参加すれば何かしらの「成功体験を持ち帰れる」という自信に満ちたメッセージが、憧れながらも一歩を踏み出せなかった人々の背中を押す効果になります。
また、可能であれば体験を受けないことでのデメリットも示せると、体験レッスン参加への動機づけにつながります。たとえば、「英語は早く始めるほど発音が良くなるので、スタートが遅れると後で苦労する」、「ダンスを独学で練習すると、間違った体の使い方がクセになり、上達が遅れる」などです。
このように、具体的な成果と、行動しないことのリスクの両方を伝えることで、体験レッスンは単なるお試しから、未来への重要な投資という位置づけに変わるのです。
体験レッスンの価値を高める② –小さな一歩を準備する
体験レッスン単体では申し込みの動機として弱いことが多いため、無料オファー(プレゼント)を用意することで「この教室に行ってみたい!」と思わせる仕組みを作ってみるのも面白いと思います。
私の知り合いのストレッチスタジオの先生は、朝通勤する通りすがりの人たちに「無料体験レッスン」のチラシを配っていましたが、申し込みはわずかでした。ところが、戦略を一つ変えただけで状況は劇的に変わりました。
まず「朝5分で一日中、心と体が軽くなるモーニングストレッチ動画」という無料動画のプレゼントを作成しました。そして『動画をプレゼントするチラシ』を作成し、スタジオの前を通る人々に「朝気持ちよく目覚められる動画をプレゼントしています」と声をかけると、多くの人がチラシを受け取ってくれるようになったのです。
この動画を受け取るためにチラシのQRコードからLINEに登録してくれた人々には、7日間にわたって朝のストレッチのコツや、正しい呼吸法、日々の小さな気づきなどのメッセージが届きます。そして8日目に「実際にスタジオで体験してみませんか?」という誘いが送られるのです。
このように集客の導線を変えたことで、体験レッスンの申し込みはその後3カ月タームで見ると2.5倍まで増え、そしてほぼ入会に繫がったとのことでした。
なぜこんなに劇的に変わったのでしょうか?
答えは単純です。体験レッスンという「大きな一歩」の前に、価値ある「小さな一歩」を用意したからです。
教室の経営者からすると「体験レッスン」は入口も入口、「大きな一歩」なんて思ってもみないかもしれませんが、今やなんでもYouTubeをはじめとするSNSで「十分に知ってから」行動する時代です。だからこそ知らないモノへの警戒心は以前よりも強くなっていると言えるかもしれません。
人は未知のものに対して警戒心を抱くものですが、すでに価値を感じている相手からのさらなる提案には、心を開きやすいものです。
そういった意味で、無料動画レッスンという「小さな一歩」を提供することで親近感や信頼性を感じてもらってから、次のステップを提案するという同様の戦略は他の分野でも成果を上げています。
そして忘れてはならないのが、この過程でメールアドレスやLINE IDを取得できることの重要性です。これにより、体験レッスン後に入会しなかった人にも継続的にコミュニケーションを取り、入会を迷っている人の背中を優しく押すことが可能になります。
体験レッスンの価値を高める③ –お客様の声で信頼を高める
そして3つ目の提案として、なんといっても大切なのは「お客様の声」を集めることです。
教室ビジネスにおいて、新しい生徒が入会を決める際に最も影響を受けるのが 「実際の生徒の声」 です。すでに教室に通っている人が「ここに通ってよかった!」と感じているなら、その声を積極的に活用しない手はありません。
口コミや成功事例を見込み客に伝えることで、無料体験レッスンへの申し込み率を大きく向上させることができます。
たとえば、英会話教室なら「3カ月で英語の発音が明らかに良くなった生徒のビフォーアフター」、ダンス教室なら「最初はリズム感がなかったけれど、半年でステージに立てるようになった生徒の成長ストーリー」を紹介するのが効果的です。
成功事例は、単なる宣伝文句よりも圧倒的に説得力があり、新しい生徒にとって「自分もこうなれるかもしれない」という希望を与えます。この方法を取り入れることで、無料体験レッスンの申し込み率が格段に向上するはずです。
体験レッスンの価値を高める④-「A4」1枚アンケートの活用
無料体験を受けた人には、必ず「A4」1枚アンケートを取ることが重要です。このアンケートを活用することで、体験者のリアルな声を集め、広告やWEBサイト、チラシの改善に役立てることができます。
例えば、体験者に「申し込んだ決め手は何でしたか?」と質問することで、実際に響いたポイントが明確になります。その回答を基に、次回の告知では「多くの人が〇〇に魅力を感じています!」と具体的なメッセージを打ち出すことができます。
また、「体験レッスンを受ける前にどんな不安がありましたか?」と尋ねることで、今後の体験者が抱える疑問や不安を事前に解消するためのコンテンツを作ることができます。
さらに、「どんな点が良かったですか?」という質問をすると、体験者の声を実際のLPや広告に掲載できるため、新たな見込み客に対する説得力が増します。
このように、「A4」1枚アンケートを活用しながら体験者の声を集め、それを基にPDCAを回すことで、より効果的な集客が可能になります。
まとめ
無料体験レッスンは、ただ実施するだけでは、なかなか集客につながりません。価値を明確に伝え、無料オファーや成功事例を活用し、体験後のフォローまでしっかりと設計することが重要です。
また、「A4」1枚アンケートを活用して改善を続けることで、より多くの見込み客に響く体験レッスンへと進化させることができます。もし、販促に関するお悩みがあれば是非お近くのアドバイザーにご相談ください。<アドバイザー一覧>
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