投稿日：2025.06.16

新潟の「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー 朝妻拓海です。広告予算が少なくても「最小投資で売上を最大化する」掘り起こしプロモーションを提供しています。特にLINE公式アカウントを活用して売上を作ることが得意で、LINE公式のお友達150人以下で420万の売上を作った実績もあります。

昨年末にお客様からこんな依頼をいただきました。

「50個限定のバラチラシがまだ半分しか売れていません。LINEで売りたいのですが、素材を伝えずに売って欲しいです。価格は1個1万円です。」

もしあなたがこんなお願いをされたらどうしますか？

「え、まじか」と、思ってしまいますよね。

だって、1万円もする高いものなら、お客さんは「どんなすごい魚が入ってるの？」「どんな高級食材が使われているの？」と知りたくなるのが当たり前ですから。

普通なら、「北海道の特別なウニ」とか「有名な港で揚がったマグロ」とか、自慢の材料をアピールしてこそ、買ってもらえるはずです。

しかし私は、この「素材は秘密」という、とんでもなく難しいお願いをクリアして、たった5時間で1万円のバラチラシを11個も売り上げました。売上は、なんと11万円です。

これは、魔法でも、たまたま運が良かったわけでもありません。

「こうじゃなきゃ売れない」という思い込みを捨て、商品の“本当の価値”を見つけ出すための、ある工夫をした結果なのです。

今回は、このビックリするようなお話の裏側を、誰にでも分かりやすくお話しします。

自分の商品の良さをもっと伝えたいな、と思っている方は、ぜひ読んでみてください。

きっと「なるほど！」と思えるヒントが見つかりますよ。

「材料を言っちゃダメ」という、予想外のスタート

単価2万円の高級鮨屋さんが作る、キラキラと輝く宝石のようなバラチラシ。
そのおいしさを知れば、正直1万円でも安いくらいの逸品です。

でも、その売り方が問題でした。

職人さんからのお願いは、さっきも言ったように「材料の名前は、ぜったいに秘密にして売ってほしい」というもの。

これには本当に困りました。武器を持たずに戦いに出るようなものです。

「マグロ」も「ウニ」も「イクラ」も言えないなんて、お客さんに何を伝えたらいいんだろう…。「これの価値をどのように伝えよう」と、正直、ずっと考えていました。

どうしよう、どうしよう…。

頭を抱えていたその時、一つのアイデアがひらめきました。

それが、「マンダラ広告作成法」を使うことだったのです。

秘密兵器は「9マスの魔法のシート」

「マンダラ広告作成法」というのは、アイデアをたくさん出すための、とっても便利な考え方の道具です。

紙に3×3のマスを書いて、真ん中に商品名を書くだけ。あとは、その周りの8つのマスに、こだわりや特徴をどんどん書き込んでいきます。

今回は、「材料」がダメなら、他にどんな良いところがあるんだろう？と考えてみることにしました。

まず、シートのど真ん中に「1万円のバラチラシ」と書きました。

そして、その周りのマスに、「どんな人が喜ぶ？」「なんで1万円なの？」「どんな物語がある？」なんてことを考えながら、言葉を埋めていきました。

すると、ある一つのマスから、すごい価値が見つかったのです。

それは、「見えないところの、ものすごい手間ひま」でした。

本当の価値は、お客さんには見えない場所に隠れていた

私たちは、職人さんにもう一度聞いてみました。

「材料以外で、このバラチラシの本当にすごいところ、伝えたいところって、何ですか？」

すると、このようなLINEが届きました。

これらは、メニューには書かれていないことばかり。
でも、これこそが、このバラチラシが1万円の価値を持つ、本当の理由だったのです！

お客さんが払う1万円は、高い魚のためだけじゃありませんでした。

その魚を、言葉にできないくらいおいしくするためにかけられた、
大将の時間と愛情、そのものだったのです。

私たちは、ついにこの商品の“本当の価値”を見つけ出しました。

文章作りの名人「AI」が、感動の物語を書いてくれた

宝物が見つかっても、それをどう伝えるかが次の問題です。

「すごく手間がかかってます！」と叫ぶだけでは、人の心には響きません。

そこで私たちは、文章作りの名人である、AIの「Gemini」に相談してみることにしました。

大将から聞いた「ものすごい手間ひま」の話を全部Geminiに伝えました。

すると、お客様が読んだ瞬間に予約しないと！と思わせるLINE配信文をものの10分程度で書き上げてくれました。（どんなプロンプトにしたのかは個別で聞いてくれたらお伝えします。）

それは、ただの説明文ではありませんでした。

読んでいると、職人さんが魚と向き合う真剣な顔や、厨房の様子が目に浮かぶような、ドキドキする物語になっていたのです。まるで、おいしさの秘密をこっそり教えてもらっているような気分でした。

「これだ！この文章なら、きっとみんなの心に届くはず！」

私たちは、そう確信しました。

たった5時間で完売！「物語」が起こした奇跡

そして、いよいよお客さんにLINEを配信。
どんな結果が出るかドキドキしました。

すると、どうでしょう。

女将さんからこんなLINEが届きました。

お客さんが買ったのは、「魚」ではありませんでした。

職人さんの愛情と、おいしさの秘密が詰まった「たった一つの価値」だったのです。

「売り方」は一つじゃない。あなたの本当の価値は、どこに眠ってる？

この出来事は、私たちに大切なことを教えてくれました。

それは、「ものの売り方は、一つじゃない」ということです。

私たちはつい、「高いものは材料で勝負しなきゃ」とか、「こうじゃなきゃ売れない」と思い込んでしまいます。

でも、見方や伝え方を少し変えるだけで、隠れていた魅力がキラキラと輝き出すことがあるのです。

もし、あなたが今、自分の商品をどう売ったらいいか悩んでいるなら、一度立ち止まって、その商品の“本当の価値”を探してみてはいかがでしょうか？

• お客さんはまだ知らない、隠れた良いところはないかな？
• いつも当たり前にやっている作業の中に、実はすごい「手間ひま」が隠れていないかな？
• 材料や機能の説明だけじゃなく、ワクワクする「価値」として伝えられないかな？

「もうダメだ」と諦めるのは、まだ早いかもしれません。

あなたの大切な商品にも、まだ誰も気づいていない価値が、きっと眠っているはずです。見方を変えれば、その価値は、もっともっと輝き出しますよ。

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