投稿日:2024.01.05
「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー 静岡支部の神南です。
経営者が現場の第一線で活躍しながら、自身がお店の広告塔として情報発信にも力を入れている 小さなお店を対象に集客や販促コンサルティングを行っています。
中でも、ライバルが多くても「あなたの商品だから買いたい!」と何度も喜んで買ってくれるファンを増やす「ショート動画を取り入れた SNS×LINE集客法」を得意としています。
看板商品の重要性
新年あけましておめでとうございます。
新年を迎えるにあたり、店舗経営者にとって重要なテーマの一つをお話しします。
2024年、店舗の売上を飛躍させるためには、「看板商品の存在が極めて重要です」ということです。これまで大きな成果を上げた店舗系クライアントに共通する要因として「看板商品を持っている」という点が挙げられます。看板商品は、店舗のアイデンティティを形成し、それ自体が顧客の記憶に残る強力な販促ツールにもなり得ます。
売れ筋商品と看板商品の違いとは?
看板商品と売れ筋商品は、しばしば混同されがちですが、明確な違いがありますので先に解説しておきます。
▶売れ筋商品
これは現時点での売上が高い商品を指し、一時的なトレンドや季節要因によって人気がある場合が多いです。長期的な店舗のブランド構築には必ずしも寄与しないこともあります。
▶看板商品
文字通り店舗の看板となる商品であり、お店のブランドイメージやアイデンティティを象徴する商品で、顧客のニーズと自社の本当の強みを掛け合わせて作られます。店舗の特色を際立たせ、長期的に顧客を惹きつける力を持っています。
つまり、「○○(商品名)と言えば〇〇(店舗名)」、「○○(店舗名)と言えば〇〇(商品名)」が確立している状態です。
看板商品の開発プロセス
看板商品の開発には、市場のニーズを正確に理解し、それに応える商品を創り出すことが必要です。このプロセスには、市場調査、自社の強みの特定、競合との比較などが含まれます。
継続的に「A4」1枚アンケートを実施することで、これらの情報を効率的に把握することが可能です。
また、書籍:「お客様目線のつくりかた -顧客視点は仕組みで生み出せる」でも紹介されている、お客様の定義
お客様の定義
お客様=自分たちが無理なくできること(本当の強み)に、喜んでお金を払ってくれること
に照らし合わせると、単に得意なものを作ることではなく、本当の強みと顧客ニーズが組み合わせられたものが商品として生み出されることが重要となります。具体的な事例は後ほど紹介します。
※8.5cmにまで積みあがったアンケートは、11年間お客様の声を聞き続けた証であり、ここから看板商品やヒット商品が多数生まれている。(協力:株式会社赤池カーコミュニケーツシステムズ様)
看板商品と広告戦略
看板商品が確立されたら、効果的な広告戦略を展開します。どの市場(ターゲット)に、どの媒体で、どのようなメッセージを提供すれば、看板商品の独自性と魅力が伝わるかが重要です。これらの要素を間違えると反応が得られません。しかし、正しく伝えられればブランド認知度の向上と店舗への集客効果が期待できます。
実例:看板商品による業績向上
沼津市のパン屋「はなぱん」さんの成功事例をご紹介します。この店舗は、コロナ禍にもともと得意であったフランスパンやハード系パンにシフトしたことで、多くの固定客を獲得することができましたた。しかし、他店でもハード系パンの取り扱いが増えたため、新たな差別化策として「お魚バケットサンド」を開発したのです。
この看板商品の開発には、オーナーシェフが以下のような独自の強みや背景を活かしました:
- 漁師家系で育った経験
- 地元漁協の準組合員としての立場
- 新鮮な魚を漁協から直接仕入れることができるルート
これらの強みを組み合わせて、地元客や沼津への旅行客の「新鮮で美味しい魚」への期待(顧客ニーズ)に応えることができました。結果として、「お魚バケットサンド」は大成功を収め、店舗のブランドとして確立されました。
さらに、この商品に対するチラシ広告の反応が良かったため、広報活動を強化し、プレスリリースを通じて6つのメディアに取り上げられました。これにより、知名度と売上を大幅に伸ばすことができたのです。
まとめ:看板商品の戦略的活用
看板商品は、店舗の成功に不可欠な要素です。顧客のニーズと自社の本当の強みを組み合わせて開発された看板商品は、店舗の個性を際立たせ、継続的な売上向上に寄与します。広告を強化するだけでなく、継続的に売れる商品を開発し、その力で拡販し、店舗のブランディングにつなげてみてはいかがでしょうか。
セミナーのご案内
看板商品開発や効果的な広告戦略についてさらに学びたい方は、「販促成功事例公開ZOOMセミナー2024」にご参加ください。今回紹介した「はなぱん」さんの看板商品「お魚バケットサンド」の開発から市場での成功までのプロセスをご紹介します。
https://seikoujirei.hp.peraichi.com/
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この記事を書いた人
「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー 神南 臣之輔
「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー 静岡支部の神南です。
経営者が現場の第一線で活躍しながら、自身がお店の広告塔として情報発信にも力を入れている 小さなお店を対象に集客や販促コンサルティングを行っています。
中でも、ライバルが多くても「あなたの商品だから買いたい!」と何度も喜んで買ってくれるファンを増やす「ショート動画を取り入れた SNS×LINE集客法」を得意としています。