「A4」1枚販促アンケート広告作成アドバイザー協会

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「AI」を使って、想定するお客様の不安を書き出し、その対策を考える方法

投稿日:2024.05.25

大阪で「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーとして活動している浅野と申します (プロフィール) 。現在は独立系の不動産コンサルティング会社を経営しています。 30年以上にわたり、一貫して不動産オーナーの土地の有効活用や賃貸マンション・アパートの入居率改善のお手伝いを行っています。中でも「事業総額80億以上、累計1万室の募集実績」をベースに体系化した「賃貸マンション・アパートの入居率を高める販促プログラム」の提供が得意です。「A4」1枚アンケートやマンダラ広告作成法を使っての「マイソク(募集チラシ)」作成や改善も定評があります。空室に困っているオーナー、入居率を高め戸数拡大を図りたい管理会社を応援していきます。

先月4/12に発売された岡本達彦先生の「不安がなくなるとモノが売れる」はもうお読みになられましたでしょうか?販促に関連する様々な不安やその対策に関して、理論的根拠と事例が多数掲載されています。私の賃貸マンションの空室対策(収納が空くない部屋のモデルルーム活用)も紹介いただいています。今回はその事例について、「AI」を活用して深堀りしてみたいと思います。

1.大前提として、なぜ不安対策が必要か?

今回の書籍でも様々な不安対策が紹介されていますが、そもそも、なぜ、不安対策が重要なのかについて少し調べてみました。すると、思いも寄らない事実(仮説)があることを知りました。

1)日本人は不安が強い民族?

以下は、『なぜ、クリエイティブな人はメンタルが強いのか?』板生研一著からの引用です。

・NTTデータ経営研究所の萩原一平氏の著書『脳科学がビジネスを変える ニューロイノベーションへの挑戦』(日本経済新聞出版社) によると、不安や恐怖などに関連が強いセロトニンという神経伝達物質の伝達に関わる遺伝子を「セロトニントランスポーター遺伝子」といい、これにはS型とL型がありますが、S型がある人は、L型がある人に比べて不安傾向が強いようです。

・その組み合わせはSS型、SL型、LL型の3種類になりますが、不安傾向が強いのは、SS型>SL型>LL型、という順番になります)。

・そして、国立精神・神経医療研究センター・認知行動療法センター所長の大野裕博士らの研究によると、日本人はSS型 68・2%、SL型が 30・1%、LL型は1・7%であることがわかりました。つまり、S型を有している割合が、 98・3%にもなるのです。一方、アメリカ人の場合は、SS型 18・8%、SL型 48・9%、LL型 32・3%でした。

・他の調査結果でも、日本人は世界的に見て、不安傾向、慎重傾向、そして、リスク回避傾向が強いことが明らかになっています。

出典:『なぜ、クリエイティブな人はメンタルが強いのか?』板生研一著

世界的に見れば、何となく日本人は不安が強い民族だと感じている人は多いのではないでしょうか?それは、脳科学においても仮説として提唱されているようです。さらに、コロナ渦以降のライフスタイルの変化も不安の増加に拍車をかけているようです。

・座っている時間が長いと身体的健康に悪影響があることは、先述の通りですが、メンタルへの影響はどうでしょうか。

・その結果、平均座位時間が長い人ほど不安が強いという関連性があるとわかりました。エビデンスとしての強さは中程度でした(全9本の論文のうち7本で、座位時間と不安の強さとの間に正の相関が見られましたが、残り2本では見られませんでした)。

・つまり、総合的に座っている時間が長い人ほど、不安が強いという関連性が明らかになったのです。

・このメカニズムははっきりわかっていませんが、研究者らは、座りっぱなしの生活は中枢神経系の覚醒や睡眠障害、代謝不良をもたらし、それらが不安の増長につながっているのではないかと考察しています。また、座りっぱなしの生活は社会的孤立や対人関係からの離脱につながり、それらが不安を強めている可能性もあります。

出典:前掲書

加えて、座っている時間が長いと不安傾向が強くなるとのこと。コロナ禍以降、リモートワークで通勤時間が減った反面、座って仕事をしている時間が増えている人は多いのではないでしょうか?

さらに、リモートワークは、職場やお客様先での人との接触を減らしオンラインが多くなることで、社会的孤立や対人接触の減少にもつながり、これも不安を増加させる要因になっているに思います。

2.AIを活用して、賃貸マンションにおける不安対策を考える

上記のように、そもそも日本人は不安が強いという傾向に加えて、近年の社会情勢の変化は、さらに不安が増大することに拍車をかけているようです。現在、そして将来において、この不安への対策はより重要になってきます。

賃貸マンションの空室対策(収納が空くない部屋のモデルルーム活用)事例を行った際には、まだChatGPTなどの生成AIはありませんでした。ですが、今後は、このAIを有効に活用することで、仮説となる不安を多く挙げて、対策を考えていくことも可能になります。

1)時系列で全体の流れに沿って不安と対策を書き出す

【プロンプト】

賃貸マンションのお部屋探しのプロセスを書いてください。引越が決まってどんな部屋を探すかを考え、検索して、内見し、契約して入居するまでの流れをSTEP別に書いてください。それぞれのSTEPでお客様が感じる不安や疑問を3つ以上書いて、それに対する対策を書いてください。表形式にしてください。(以下、Google Gemini Advancedにて生成。スプレッドシートで編集)

【回答】

まず、全体的な流れを時系列で書き出してもらいます。これは賃貸マンションに限らず、あらゆる商品やサービスでも有効です。そして、ここでは、もっとも重要な「内見(お部屋をみてもらう)」のプロセスについて、さらに詳しく展開します。

2)場所別で細分化して不安と対策を書き出す

【プロンプト】

【回答】

この1~2週間のバージョンアップで、ChatGPTは「GPT-4o」となり、Geminiも大幅に機能強化され、間取りなどの画像の認識力、その図面情報を元にした解析と文章生成能力が格段にあがっています。最終的には人間が、その内容をチェックし、修正や追加をすることは必要です。ですが、AIによって、たたき台として、これだけの不安仮説と、対策仮説が出てくることに驚きます。ただ、実際に私が採用した手法はさすがにでてきていません (ぜひ、岡本達彦先生の「不安がなくなるとモノが売れる」をお読みになってください)。

そして、最も重要と思われる収納への不安について、もう一段と掘り下げてみます。

3)さらに不安を特定して、対策を書き出す

【プロンプト】

収納が足りないのではないかという不安に対して、部屋を内見しにきた段階で家主側ができる対策を15個書いてください。

【回答】

  1. クローゼット内の整理整頓: クローゼット内の物を整理し、空間を最大限に活用できる状態にしておくことで、収納力が十分に見えるようにする。
  2. 収納アイデアの提示: クローゼット上部やデッドスペースを活用する収納ボックスやハンガーラックなどの設置例を写真で見せる。
  3. 備え付け収納の強調: クローゼット以外の収納スペース(押入れ、ロフト、床下収納など)があれば、その存在と活用方法をアピールする。
  4. 壁面収納の提案: 壁面を利用した収納棚やフックの設置例を写真で見せ、収納力を拡張できる可能性を示す。
  5. 家具配置のアドバイス: ベッドやテーブルなどの家具の配置を工夫することで、収納スペースを確保できることを説明する。
  6. トランクルームの案内: マンション内にトランクルームがあれば、その利用料金や空き状況を案内する。
  7. 近隣収納サービスの紹介: 近隣にレンタル収納スペースやトランクルームサービスがあれば、その情報を提供する。
  8. DIYの許可: 壁に棚やフックを取り付けるなどのDIYを許可することで、入居者が自由に収納スペースを増やせるようにする。
  9. 収納家具のレンタル・購入割引: 入居者に収納家具のレンタルや購入割引を提供することで、収納不足の不安を解消する。
  10. 収納に関する相談窓口の設置: 入居者が収納に関する悩みを相談できる窓口を設け、具体的なアドバイスを提供する。
  11. 収納セミナーの開催: 収納術に関するセミナーを開催し、入居者に効率的な収納方法を学んでもらう機会を提供する。
  12. 収納グッズのプレゼント: 入居者に収納ボックスやハンガーなどの収納グッズをプレゼントすることで、収納への意識を高める。
  13. 収納コンテストの実施: 入居者間で収納アイデアを競うコンテストを開催し、収納への関心を高めるとともに、優れたアイデアを共有する。
  14. 定期的な収納見直しキャンペーン: 定期的に収納見直しキャンペーンを実施し、入居者に収納スペースの有効活用を促す。
  15. 収納に関するアンケートの実施: 入居者の収納に関する悩みや要望をアンケートで把握し、今後の改善に役立てる。

ここまで深堀りすると、実際に採用した案に近いものも出てきています。実際には、これらのたたき台を元に案をさらに考えるのですが、ここまで詳細にアイデアがあると非常に助かります。

なお、今回は、サンプルとして行いましたが、実際には、想定しているお客様をペルソナとしてさらに詳細に設定して伝えれば、その見込客の「お客様目線」に近い回答が出てくる可能性があります。ぜひ、皆さまでも実験してみてください。

3.まとめ

今回は、大前提として不安が強い日本人、かつコロナ禍以降のライフスタイルの変化で不安が強くなってきているということを述べました。不安対策は、あらゆる業界、商品サービスで不可欠なものになってきているといえます。

そして、AIも性能が急速に上がり、いよいよ実務においても活用しやすいレベルにまで来ていると思います。今回の活用においてのポイントは以下です。

➀フレームワークを活用する

⇒時系列、場所別などの構造化した情報、フレームワークに沿ってアイデアを書き出す

②全体像から徐々に細分化して、焦点となる課題を深堀りしていく

⇒これは人間と同じ思考の流れと言えます。

今回の事例は、賃貸マンションでしたが、このプロセスは、他の業界や商品でも同じように使うことができます。そのようにして出てきた不安仮説と対策仮説は多岐にわたりますので、その中で優先順位をつけ、具体的な対策に落とし込むのは、人間の役割です。

その際には、全国各地にいる「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーもお手伝いいたします。

読んでいただき、有り難うございました。

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