投稿日:2026.10.01

沖縄で「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー、販促・集客コンサルタントとして活動している豊平尚哉です。
中でも、フィットネス系キックボクシングジム・会員制スポーツジムの新規集客・継続率アップ(退会解約離脱)、多店舗展開が得意です。
私自身もキックボクシングジム3店舗(沖縄、大阪)を経営し、コロナ禍でも黒字運営を継続しています。
先日、Yahoo!ニュースに気になる記事が掲載されていました。
見出しは、「フィットネス倒産が最多ペース」というものです。
健康志向が高まり、フィットネス市場そのものは拡大している一方で、フィットネスクラブ事業者の倒産が増えているという記事です。
帝国データバンクによると、2026年1〜7月に発生したフィットネスクラブ事業者の倒産は23件。
前年同期の19件を上回るペースで推移しているとのこと。
さらに特徴的なのが、倒産した事業者のうち設立10年未満が6割を超えていることです。
なぜ、市場が伸びているのに経営が苦しくなるのでしょうか。
その理由の一つとして考えたいのが、「新規会員を集めること」に偏りすぎた集客です。
「入会金無料」で本当に欲しいお客様が集まっていますか?
フィットネスジムのチラシやWeb広告を見ると、「入会金無料!」「今月限定キャンペーン!」「初月会費0円!」
といった広告(チラシ、ネット広告、SNS広告)をよく見かけます。
もちろん、キャンペーンそのものが悪いわけではありません。
問題は、「安くすれば新規会員が増える」という考え方だけで集客を続けることです。
例えば、通常1万円の入会金を無料にすれば、入会へのハードルは下がります。
しかし、それによって集まった人の中には、「無料だったから」「安かったから」「とりあえず試してみようと思ったから」という理由で入会する人も増える可能性があります。
すると何が起きるでしょうか。
キャンペーンで新規会員は増える。ところが数カ月すると退会する。
また新しい会員を集めるために広告を出す。そして、また入会金無料キャンペーンを行う。
この繰り返しになります。
これは、
穴の開いたバケツに、一生懸命水を入れ続けている状態
と同じです。
大切なのは「何人入会したか」だけではありません
ジム経営では、「今月、新規会員が20人入りました」という数字に目が行きがちです。
しかし、本当に重要なのは「その20人が半年後、1年後に何人残っているのか?」ではないでしょうか。
10人入会して8人が長く続くジムと、30人入会して20人が短期間で辞めてしまうジム。
広告費や入会時の割引、人件費などまで考えれば、単純に「30人集めたジムの方が成功」とは言えません。
ですので私は、新規獲得と継続率は別々に考えるものではないと考えてます。
つまり、新規獲得の「入口」の段階から、長く通っていただけるお客様を集める。
ここが重要なのです。
知りたいのは「躊躇した理由」と「なぜ選んだのか?」
では、どうすれば価格だけに頼らず、自社と相性の良いお客様を集められるのでしょうか。
そこで役立つのが「A4」1枚アンケートです。
実際に入会してくれた会員様に、
Q1.「入会する前に、どんなことで悩んでいましたか?」
Q2.「何がきっかけで、このジムを知りましたか?」
Q3.「知ってすぐに入会しましたか?しなかった場合、何か躊躇する点はありましたか?」
Q4.「他のジムもある中で、何が決め手になって入会しましたか?」
Q5.「実際に通ってみて、どんなところが良かったですか?」
と聞いてみます。
特に注目したいのは、Q3「躊躇している理由」Q4「選ばれた理由」です。
例えば、Q3の回答で
「仕事と両立できるか不安」という方がいれば、お試し体験や返金保証制度で対策する。
また、Q4の回答で
「初心者でも置いていかれない雰囲気がいい」という方がいれば、トレーニングが慣れるまで親身になって対応したり、他の会員さんとコミュニケーションを取ったりする。
それこそが、顧客満足度を上げ長く通ってくれる秘訣なのです。
その「選ばれた理由」を広告にする
ここまで分かれば、広告の作り方も変わります。
「今なら入会金無料!」ではなく、「初心者でも置いてかれない雰囲気のジムをお探しの方へ」と呼びかける。
そして、「1ヶ月通ってみて雰囲気が合わない場合、全額返金します」と伝える。
すると、
「安いから来る人」ではなく、「自分に合っているから来る人」を集められる可能性が高まります。
私は、ここにこれからのフィットネスジム集客の重要なヒントがあると思っています。
「入口」を変えると「継続率」も変わる
新規獲得というと、「どうやってたくさん集めるか?」を考えてしまいます。
しかし、「誰を集めるか?」も同じくらい重要です。
長く通ってくれている会員様の共通点を調べる。
躊躇している理由を知る。
入会を決めた理由を知る。
そして、その言葉を広告に反映する。
そうすることで、新規獲得の入口から「継続率が高い人」を集めるという発想が生まれます。
これなら、新規獲得と継続率向上を同時に考えることができます。
新規を増やす前に「バケツの穴」を確認する
今回のフィットネス業界のニュースを見て、改めて感じたことがあります。
これからのジム経営で必要なのは、「新規会員を何人集めるか?」だけを追いかけることではありません。
新規会員という水を一生懸命バケツに入れても、退会という大きな穴が開いていれば、水はいつまでたっても溜まりません。
だからこそ、
① 長く続いているお客様を調べる
② 入会前に躊躇したことを聞く
③ なぜ続いているのかを聞く
④ その理由を広告で伝える
⑤ 同じ悩みを持つ新規のお客様を集める
という流れを作ることが大切です。
入会金無料や大幅な値引きで「数」を集めるのではなく、自社の価値を理解してくれて、長く通ってくれる会員様を集める。そして、入会後も会員様との関係を築き、長く通っていただく。
その結果として、広告費をかけ続けなくても会員数が積み上がり、利益が残る経営をつくっていく。
フィットネスジムの競争が激しくなっている今だからこそ、「どうやって新規を増やすか?」の前に、「どんなお客様に長く通ってほしいのか?」を考えてみてはいかがでしょうか。
その答えは、経営者の頭の中だけではなく、今、あなたのジムに長く通い続けてくれている会員様の声の中にあります。
まとめ
フィットネス市場が成長する一方で、競争はますます激しくなっています。
そんな時代だからこそ、「とにかく新規会員を増やす」という考え方だけでは、安定したジム経営は難しくなっていくのではないでしょうか。
入会金無料や割引キャンペーンで新規会員を集めても、短期間で退会してしまえば、また次の新規会員を集めなければなりません。
大切なのは、バケツに水を入れ続けることだけではなく、まず「退会」というバケツの穴を小さくすること。
そして、もう一つ重要なのが、新規獲得の「入口」を工夫することです。
長く通い続けている会員様に「A4」1枚アンケートを行い、
「入会前にどんな不安があったのか」
「躊躇している理由は何なのか」
「なぜこのジムを選んだのか」
「何が決め手になったのか」
「なぜ今も通い続けているのか」
を聞いてみる。
そこから見えてきた「選ばれる理由」「続けてもらえる理由」を広告やホームページ、SNS、体験時の説明などに反映していくことで、自社のジムと相性がよく、継続率の高いお客様を入口から集められるようになります。
目指したいのは、「安いから入会するジム」ではなく、「ここだから長く通いたい」と思ってもらえるジムです。
新規獲得、継続率、そして利益。
この3つを別々に考えるのではなく、「長く通ってくれるお客様を入口から集める」という一本の線でつなげる。
それが、価格競争が激しくなるこれからのフィットネス業界で、会員様にも長く愛され、利益もしっかり残る経営をつくる一つの方法ではないでしょうか。
まずは、あなたのジムに長く通い続けてくれている会員様に聞いてみてください。
「数あるジムの中から、なぜ私たちのジムを選び、今も通い続けてくれているのですか?」
その答えの中に、これからの集客と経営を変えるヒントが隠れているはずです。
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この記事を書いた人
「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー
豊平尚哉(フィードバックドリブン株式会社 代表取締役)

フィットネス系キックボクシングジム・会員制スポーツジムの新規集客・継続率アップが得意です。
私自身もキックボクシングジム2店舗(沖縄、大阪)を経営し、コロナ禍でも黒字運営を継続しています。
■セミナーで紹介している主な成功事例(一部)
・チラシを見直し3ヶ月で新規顧客3倍アップ(水宅配業)
・SNSを使い安売りせずに3ヶ月で1200人以上の集客(つけ麺店)
・ランディングページで新規顧客229%アップ(スポーツジム)
・新入社員が作ったチラシで売上1000万円以上獲得(アスファルト舗装会社)
・コロナ禍でもポスティングチラシで新規入塾者が昨年比4倍(学習塾)













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