投稿日:2026.10.11

大阪で「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーとして活動している浅野と申します (プロフィール) 。現在は独立系の不動産コンサルティング会社を経営しています。 30年以上にわたり、一貫して不動産オーナーの土地の有効活用や賃貸マンション・アパートの入居率改善のお手伝いを行っています。中でも「事業総額80億以上、累計1万室の募集実績」をベースに体系化した「賃貸マンション・アパートの入居率を高める販促プログラム」の提供が得意です。「A4」1枚アンケートやマンダラ広告作成法を使っての「マイソク(募集チラシ)」作成や改善も定評があります。空室に困っているオーナー、入居率を高め戸数拡大を図りたい管理会社を応援していきます。
前回は、LPを「絵」から作成する手順をご紹介しました。ちなみに、前回の手順で作ったLPのファイル、今どこにありますでしょうか?
デスクトップや「ダウンロード」フォルダの中に、置いたままになっていないでしょうか。
せっかくお客様の声から原稿を作り、見た目もプロに近づけたのに、誰にも見てもらえなければ、それはまだ「広告」ではなく「ファイル」です。今回は、そのファイルを無料で公開して、お客様に見てもらえる状態にするまでの手順をお伝えします。
1.前月の振り返り:絵からHTMLまでは完成しました。でも、まだ「ファイル」のまま
前月(9月号)の記事「AIに作らせたランディングページが「AIっぽい」のはなぜか?」では、次の順番でLPを作る方法をご紹介しました。
- 「A4」1枚アンケートやマンダラ広告作成法で原稿を作る
- AIに「コードではなく画像として」LPのデザインを描かせる
- その画像を手本に、原稿の順番どおりHTMLで再現させる
- この手順をエージェントスキルにして、次からは原稿を渡すだけにする
中身はお客様の声、見た目はAI。この分担で、仕上がりはかなり変わります。
ただ、ここで手が止まる方が多いのではないかと思います。HTMLファイルは、自分のパソコンで開けば表示されます。でも、そのままではお客様のスマホには届きません。インターネット上のどこかに置いて、URLを持たせてあげる必要があります。これを「公開(デプロイ)」と言います。
2.公開先としてCloudflare(クラウドフレア)を選んだ理由
LPを公開する場所は、大きく3つあります。
1)自社ホームページに載せる
すでにホームページがあるなら、その中に1ページ追加する方法です。ただ、制作会社に管理をお願いしている場合は、依頼して、見積もりをもらって、反映を待つことになります。LPは反応を見ながら何度も直すものなので、直すたびに依頼が必要だと、だんだん直さなくなってしまいます。
2)WordPressに載せる
WordPressでホームページを運営している方も多いと思います。ただ、AIが作ったHTMLは「それだけで完結した1枚のページ」なので、WordPressのテーマ(デザインの枠)とぶつかって、レイアウトが崩れることがよくあります。プラグインなどで回避はできますが、少し手間がかかります。
3)無料の公開サービスを使う
HTMLファイルをそのまま置くだけで公開できるサービスがいくつかあります。今回はその中から、Cloudflare(クラウドフレア)の「Pages」という機能を使います。
Cloudflareを選んだ理由
私がCloudflareを選んだ理由は、次の3つです。
1つ目は、無料で使える範囲が広いことです。HTMLや画像だけでできたページなら、無料プランで十分です。無料プランの主な上限は、1アカウントあたり100プロジェクト、1ファイルあたり25MiBまでとなっています(2026年10月時点)。LPを何本も作って試すにも困りません。
2つ目は、独自ドメインを無料でつなげられることです。「〇〇〇.pages.dev」という仮のURLがすぐもらえますが、たとえば「lp.自社ドメイン.jp」のように、自社のドメインで公開することもできます。チラシにQRコードを載せるときも、自社のドメインのほうが安心して読み取ってもらえます。
3つ目は、GPTsに代わるAIアプリの置き場所としても使えることです。私はこれまで、このブログで「ロボット販促士くん」などのGPTsをご紹介してきました。いま、それらをGPTsではなく、自分で用意したWebアプリとして使えるようにする仕組みを、Cloudflareの上で準備しています【ChatGPT GPTsは2026年12月11日で終了。以降は使えなくなります】。1つのログインで複数のAIアプリが使えて、ChatGPT・Claude・Geminiなど、使う人が好きなAIを選べる形です。これは形ができれば改めて、お伝えします。
LPも、AIアプリも、そして次の章でご紹介するアンケートのデータベースも、同じCloudflareの中に置ける。販促の道具を1か所にまとめられることが、いちばんの決め手です。
3.公開の手順
ここからは実際の手順です。なお、Cloudflareの画面は更新が多く、ボタンの名前や位置が変わることがあります。以下は2026年10月時点の画面をもとにしています。

ステップ1:アカウントを作る
Cloudflareのサイトから、メールアドレスとパスワードで無料アカウントを作ります。

ステップ2:公開するフォルダを用意する
公開の前に、パソコンの中でフォルダを1つ作り、LPのファイルをまとめます。ポイントは3つです。
- LPのHTMLファイルの名前を「index.html」にする(トップページとして表示されます)※必ずIndexに変更
- 画像を使っている場合は、同じフォルダに入れる
- ファイル名は半角の英数字にする(日本語のファイル名は表示されないことがあります)
ステップ3:フォルダをアップロードする
ダッシュボード(管理画面)中央の「Workers 」を開きます。「Create application」を選び、Pagesの「Drag and drop your files」に進みます。

プロジェクト名(半角英数字)を入力したら、ステップ2のフォルダをそのままドラッグ&ドロップします。「Deploy site」を押せば、アップロードが始まります。

ステップ4:URLを確認する
アップロードが終わると、「プロジェクト名.pages.dev」というURLが表示されます。これで公開は完了です。
まずは自分のスマホでこのURLを開いてみてください。パソコンの中にしかなかったLPが、スマホで見られるようになっているはずです。
このとき、オファー・行動喚起・問い合わせ先の3つに、AIが仮で入れた特典や電話番号が残っていないかも確認してください。この3つはお客様の声からは作れない、売り手が決める部分です。
LPを直したときは、同じプロジェクトの「Create a new deployment」から、直したフォルダをもう一度アップロードします。URLはそのまま、中身だけが新しくなります。
ステップ5:独自ドメインをつなぐ
自社のドメインで公開したい場合は、プロジェクトの「Custom domains」から「Set up a domain」を選び、使いたいアドレス(例:lp.example.jp)を入力します。
そのあと、ドメインを管理している会社の設定画面で「CNAME」という設定を1行追加し、行き先に「プロジェクト名.pages.dev」を指定します。順番が大切で、先にCloudflare側でドメインを登録してから、CNAMEを追加してください。逆にすると表示されません。
なお、「lp.example.jp」のような「サブドメイン」ではなく、「example.jp」そのものを使う場合は、ドメインの管理自体をCloudflareに移す必要があります。すでにホームページがある会社は、サブドメインで始めるのが安全です。
ステップ6:AI(Claude Cowork、ChatGPT Codex等)につないで操作してもらう
ここまで画面を操作する手順をお伝えしてきたのですが、実は、AIに連携させれば、ほとんどの操作をAIがやってくれます。特にClaude(Cowork、Code)との相性が良いのがCloudflareの強みです(※Codexでも設定できます)。Claudeであれば、左側メニューから、「カスタマイズ>コネクタ>Cloudflareを検索して追加」で使うことが出来ます。この設定や操作方法については、AIに聞きながらすすめられます。

4.【次の展開】アンケートをデータベースに貯めて活用する
LPを公開できたら、次に考えたいのが「お客様の声を貯める場所」です。
「A4」1枚アンケートは、一度まとめて広告を作ったら終わり、になりがちです。紙は段ボールへ、パソコンに打ち込んだファイルはどこにあるかわからない。そうなると、去年と今年でお客様の悩みの言葉が変わっていないか、といった変化に気づけません。
お客様の声を貯める方法には、4つの段階があります。
- 紙のまま保管する
- 一覧表(スプレッドシート)に打ち込む
- マークダウンファイルにしてフォルダに保存する
- データベースに貯める
正直にお伝えすると、多くの方は一覧表で十分です。アンケートが年に数十枚から百枚程度なら、一覧表で並べ替えもできますし、一覧表ごとAIに渡して分析してもらうこともできます。
データベースが効いてくるのは、店舗や商品が複数あって回答が毎月たくさん届く場合や、紙とWebなど回答の入口が複数ある場合、新しい回答が届いたら自動で分析や原稿づくりにつなげたい場合です。Cloudflareには、LPと同じシステム内で使えるデータベースもあるので、公開した場所に回答ページを置き、届いた声をそのまま貯めていくこともできます。※ちなみにCloudflareにはストレージも入っているため、アンケート原本画像を保管できます。
なお、回答は「原文のまま」貯めることが重要です。打ち込むときに要約したり、きれいな言葉に言い換えたりすると、広告にいちばん効く「お客様自身の言葉」が消えてしまいます。
貯めた声は、8つの広告パーツの原稿づくり、去年と今年の比較、よくある質問づくり、マンダラの仮説の確認と、何度でも使えます。この「貯めて使い回す」方法は、仕組みができた段階で、あらためて詳しくご紹介する予定です。

まとめ
AIでLPが作れるようになった今、差がつくのは「作ったあと」です。
- 作ったLPは、Cloudflareを使えば無料で公開できる
- 独自ドメインをつなげば、チラシのQRコードからも安心して見てもらえる
- 公開した場所は、AIアプリやお客様の声を貯める仕組みの置き場所にもなる(次の仕組み作りで)
LPは公開して終わりではなく、お客様の声で直し続けるものです。まずはパソコンの中のファイルを、お客様のスマホに届くところまで持っていきましょう。
「LPは作ったけれど、公開の仕方がわからない」「お客様の声を貯めて使い回す仕組みを作りたい」という方は、全国各地にいる専門分野の違う「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーへお気軽にご相談ください。
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