投稿日:2026.08.15

「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー福井県支部の佐々木渉です。
「どーだと胸を張って、一歩前に進める会社づくり」をサポートしており
動画制作の専門家でもあります。
・会社の良さをうまく言葉にできない
・求人を出しても、なかなか共感されず採用がうまくいかない
・動画を活用して売り上げを伸ばしたい
・採用で動画を活用してみたいけどどうしていいかわからない
・動画を作ったけど効果が出なかった
多くの場合、問題は「魅力がないこと」ではありません。
価値が、まだ言語化されていないだけです。
私は、「A4」 1枚アンケートを通して、
社員やお客様の声から会社の価値を再発見し、
「この会社の魅力」がきちんと伝わる状態をつくるお手伝いをしています。
例えば、年商10億円ほどのあるものづくり企業が、お客様10社にアンケートを取ったとします。
「御社の良かったところは?」
という質問に
「納期が早かった」……7社
「価格が適正だった」……6社
「品質が安定していた」……5社
「設計段階から技術的な相談に乗ってくれた」……3社
という回答があった。
さて、皆さんならどこに注目するでしょうか?
普通なら、7社が答えた「納期」ですよね。
「A4」1枚アンケートでも、基本的には回答数の多かったものを中心に採用していくのがセオリーなので一旦は私も「納期が早かった」に注目します。
ところが、もしこの会社が
「5年後には、図面をもらって加工するだけの会社ではなく、開発段階から相談される技術パートナーになる」
という未来を決めていたらどうしますか?結果は変わりませんか?
私はたぶん
「設計段階から技術的な相談に乗ってくれた」……3社
という回答に着目すると思います。
この3社の中に、この会社の次の成長につながる強みの芽があるかもしれないからです。
「時間は未来から流れている」
先日、「時間は未来から流れている」という考え方に触れました。
みなさんは時間はどちらから流れていると思いますか?
私も最初は「そりゃ、過去から未来へ流れているでしょ」と思ったのですが、
話を聞いてみるとなかなか面白い考え方だなと思うわけです。
私たちは普通、過去があって、現在があって、未来があると考えます。
会社のことを考えるときも、「これまで何が売れたか」「何が評価されてきたか」「何がうまくいったか」という過去を見ながら、「じゃあ、これからどうしよう」と考えることが多いと思います。
当然会社には、いろいろな過去があります。
この技術が評価された。短納期が喜ばれた。価格で選ばれた。営業マンの対応が良かったと言われた。大手企業との取引実績が信用につながった。
どれも本当にあったことですね。
でも、それらを全部並べてみたところで
「じゃあ、この会社はこれからどこへ向かうの?」
という答えが出るとは限りません。
地図を何枚集めても、目的地が決まっていなければ、どの道を走ればいいのかわからないのと同じです。
「先に未来を決めると、過去の見え方が変わる」
逆に「5年後、こんな会社になる」という未来が明確だったらどうでしょう。
先ほどの会社なら
「開発段階から相談される技術パートナーになる」と決める。
すると「これからどこへ行こう?」ではなく、
「そこへ行くために、今何をすればいい?」に変わります。
これまで培ってきた技術や経験、お客様から評価されたことも「この未来を実現するために、何が使えるだろう?」という目で見られるようになると思いませんか?
過去から未来を決めるのではなく、未来を決めて、過去を使う。
なるほどなと思いました。
そこで、ふと思ったんです。
「これ、「A4」1枚アンケートでも同じことが言えるんじゃないか?」
先ほども言いましたが、「A4」1枚アンケートは「多かった回答」を見るのが基本
「A4」1枚アンケートでは、基本的に5つの質問をします。
Q1.購入前に何に悩んでいましたか?どんなことに困っていましたか?
Q2.何がきっかけでこの商品サービスを知りましたか?
Q3.このサービスを知ってすぐに購入しましたか?しなかったとしたらそれは何故ですか?
Q4.商品を購入した決め手は何でしたか?
Q5.実際に使ってみてどこが良かったですか?
複数のお客様から回答を集め、回答数の多かったものを中心に採用していくのが基本的なセオリーです。
多くのお客様が同じことを言っているなら、それは今まさに自社がお客様から選ばれている理由である可能性が高いと推測できるわけです。
だから冒頭の例なら、
「納期」……7社
「価格」……6社
「品質」……5社
この3つは当然大切です。
では、
「設計段階から技術的な相談に乗ってくれた」……3社
はどうでしょう。
回答数では4番目です。普通なら、優先順位はそれほど高くならないかもしれません。
ですが
「開発段階から相談される技術パートナーになる」
という未来が決まっていたら、この3社の声が急に気になってきます。
いかがですか?気になってきますよね?
3社の声を、もう少し掘ってみましょう。
・なぜ、この3社は技術相談を評価してくれたんだろう?
・どんなことで困っていたんだろう?
・なぜ、うちに相談しようと思ったんだろう?
・他社との何が違ったんだろう?
・相談した結果、どんなメリットがあったんだろう?
とここは、もう少し聞いてみたいと思いますね。
もしかすると、今は3社しか感じていないものが、5年後にはこの会社の大きな選ばれる理由になっているかもしれません。
未来を決めていなければ、「3社しかいなかった回答」として見過ごしていたかもしれませんが未来を明確にすることで「ここに何かあるんじゃないか?」と気づきを得ることができます。
これ、面白いなと思いませんか?
ただし、3社の声だけを採用するというわけではありません
ここで気をつけたいのは、
「技術提案型の会社になりたいから、技術提案を評価してくれた3社の回答だけを採用しよう」
という話ではないということです。
それでは、自分たちが欲しい答えをお客様の声の中から探すことになってしまいます。
7社が納期を評価している。6社が価格を評価している。5社が品質を評価している。
これも、お客様が教えてくれた大切な事実です。
「A4」1枚アンケートのセオリー通り、多数の声から今の選ばれる理由を知る。
そのうえで、未来と重なる少数の声があったら、
「これは何だろう?」
と、もう少し深く見てみると言ったそんな使い方です。
「10億円まで来た理由と、次の10億円の成長をつくる理由」
特に、すでに年商10億円ほどまで成長している企業なら、この視点は面白いというか必要な視点だと思います。
10億円まで来た会社には、すでに選ばれている理由があります。
品質だったり、納期だったり、価格だったり、技術や対応力だったり。
それがあったから、今があります。
でも、10億円まで来た選ばれる理由と、次の成長をつくる選ばれる理由が同じとは限らないですね。
これから価格競争から抜けたい。
もっと上流から仕事に関わりたい。
加工屋ではなく技術提案型になりたい。
そんな未来があるなら、今のお客様の「良かった」の中に、その未来につながる小さな兆候がないかを探してみませんか?
回答数では4番目、5番目だった言葉の中に、これまでなら見過ごしていた未来の強みの芽があるかもしれません。
未来を決めたからこそ、見えてくるものがある
「A4」1枚アンケートの基本は変わりません
お客様の「良かった」を聞き、多数の声から、今の自社が選ばれている理由を知る。
ただ、もし会社として明確な未来があるのなら、
「この中に、私たちが目指す未来につながる声はないだろうか?」
という視点を一つ加えてみましょう。
多数の声は、今現在の選ばれている理由を教えてくれます。
自社の描く未来と重なる少数の声の中には、これからの選ばれる理由の芽が隠れているかもしれません。
過去のお客様の声から未来を決めるのではなく、未来を決めたからこそ、過去のお客様の声の中に今まで見えていなかったものが見えてくる。
「時間は未来から流れている」という考え方とてもいいなと思いますね。
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