投稿日:2026.09.12

京都の「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー小宮康義です。専門性が高く、説明しないと価値が伝わりにくい商品・サービスを持つ企業や専門家のために、実践的な販促・コンテンツ企画を支援しています。中でも、お客様の声をもとに、売り込まずに価値が伝わる見込客教育・セールスプロセスを設計することが得意です。教育機関・スクール・士業・専門家に加え、事業会社の営業導線づくりも実務教育23年の経験を活かしてお手伝いします。
日頃は、スクールを展開している教育会社や専門学校、講座ビジネスを行っている企業・協会様と、コンテンツの開発や、その販売の仕組みを企画・実装するお手伝いをしていますが、
その一方で、一般的な事業会社にも「教育化」のニーズがあるというお話を、これまでのブログでもしてきました。
「教育化」と聞くと、対面で教えてきたことをオンラインスクールにするといったものが主流ですね。そうしたオンラインスクール制作のお手伝いをされる企業も、世の中にたくさんあります。
でも、私が考える「教育化」はそれだけではありません。
実は、いまの事業に「教える」ことをプラスしてみると、もっといろいろな可能性が見えてきます。
私は、その可能性を「5つの教育化モデル」として整理していますので簡単にご紹介します。
5つの「教育化」モデル
1.知識・技術そのものを「教育商品」にするモデル
一つ目は、自社が持っている知識や技術そのものを、新しい教育商品にする方法です。
例えば、工務店なら「失敗しない家づくり講座」、何らかの専門家なら専門知識を体系化した講座など、本業で培ってきた知識や技術を、セミナーや研修、講座として提供できます。これを他社に提供すればコンサルティング商品ということになります。
これまで商品やサービスを提供するために使ってきた知識が、それ自体で新しい商品になるモデルです。
2.「教える」ことで見込客を集め、本業につなげるモデル
二つ目は、教えることを入り口にして見込客を集め、本来の商品やサービスにつなげる方法です。
いきなり商品を売るのではなく、セミナーや講座、または無料のYouTubeや小冊子などを通じて、お客様が知りたいことや、失敗しないための正しい選び方などを伝えます。
お客様の理解が深まり、「この会社なら信頼できそうだ」と感じてもらったところで、本来の商品やサービスを検討していただくためのご案内に誘導していきます。
売り込む前に教えることで、信頼関係をつくるモデルです。
3.商品・サービスに「教育」を加え、付加価値を高めるモデル
三つ目は、いま販売している商品やサービスに教育を加え、その価値をさらに高める方法です。
例えば、購入後に「使い方教室」「活用講座」「お客様向け勉強会」などを提供すれば、商品をより上手に使ってもらい、その良さを実感してもらえるようになります。
商品がカメラなら「撮影会」、ロードバイクなら「定期メンテナンス教室」、クレジットカード会社の「マイラーのための効果的なクレカ活用術講座」など、例は沢山あります。
せっかく良い商品を購入していただいても、正しい使い方や活用方法が分からなければ、その価値を十分に感じてもらえないことがあります。
売って終わりではなく、買った後も教えることで、お客様の満足度や成果を高めるモデルです。
4.社内ノウハウを体系化し、社外向けの商品にするモデル
四つ目は、社内で培ってきたノウハウを整理し、社外向けの研修や講座として販売する方法です。
新人に必ず教えていること、営業担当者が身につけているノウハウ、長年の経験から生まれた仕事の進め方など、会社の中には多くの知識が蓄積されています。
社内では「それくらい、できて当たり前」と思われていることでも、ほかの会社にとっては、お金を払ってでも学びたいノウハウかもしれません。
社内に眠っている経験や知恵を、もう一つの事業に変えるモデルです。
5.認定制度やコミュニティへ発展させるモデル
五つ目は、教育コンテンツを、認定制度やコミュニティへ発展させる方法です。
講座を受講した人の中から、その知識や技術を伝える講師を育成したり、一定の基準を身につけた人を認定したりすることで、自社だけでは届けられなかった人たちにも、ノウハウを広げられるようになります。
さらに、同じ知識や技術を学んだ人たちが継続的につながるコミュニティをつくることで、情報交換や新しい活動が生まれる可能性もあります。
自社の知識や技術を、一度きりの講座で終わらせず、仲間とともに広げていくモデルです。
このように「教育化」といっても、その形は一つではありません。
新しい教育商品をつくることもできれば、本業の見込客を集めることもできます。既存商品の価値を高めたり、社内ノウハウを新しい事業にしたり、認定制度やコミュニティへ育てたりすることもできます。
伝統産業の中にも「教育化」の種がある
「教育化」をするということは、新しい事業を付け加えることにもなりますが、基本的にはこれまでのリソースを活用して再構築するものですから、無理に新しいものをゼロからつくらなくてもよいという利点があります。
長年事業を続けてきた会社には、知識、技術、経験、成功事例、失敗事例、お客様から何度も聞かれる質問など、すでにたくさんの「教えられること」が蓄積されています。
実は最近、ある伝統産業を継承されている企業様と、こうした取り組みを始めています。
伝統産業には、商品だけでなく、その背景にある歴史や文化、職人の技術、素材の知識、道具の使い方、仕事への考え方など、多くのものが受け継がれています。
しかし、それらは普段の仕事の中で「知っていて当たり前」「できて当たり前」になり、つくり手自身には価値が見えにくくなっています。
いまは海外から訪れた方々が商品を購入してくださる機会も増えています。ただ、商品に込められた意味や文化まで理解して選ばれているというわけでもなさそうです。国内需要が少しずつ減る中で、この先もそのような一時的なブームに頼ってよいのだろうか。そんな不安もあるそうです。
そこで、「商品をつくって販売する」という事業に、「教える」という視点を加えててはどうかとご提案しプロジェクトとして進めて行くことになりました。
まだまだ内容や企画はこれからになりますが、職人さんの技術や知識を、一般の方向けの講座や体験プログラム、企業や学校向けの研修、動画やオンライン講座にできないか。
教えること自体を商品にしながら、その産業を知り、本来の商品にも興味を持ってもらえないか。さらに、文化や技術を次の世代へ伝えられないかと考えています。
まだ始まったばかりですが、その会社が何十年、いえ何百年、何世代にもわたって蓄積してきたものの中に、新しい事業の種が眠っているのだとわくわくしています。
マンダラ広告作成法シートで、アイディア出しをしてみませんか?
ここまで読んでいただいて、「自分たちの会社にも、教育化できるものがあるかもしれない」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ、最初から「どんな講座をつくるのか」「何を教えればよいのか」と考えても、なかなかアイディアは出てきません。
そこで、まずは「マンダラ広告作成法シート」を使って、アイディア出しをしてみてはいかがでしょうか。
マンダラ広告作成法は、本来、広告をつくるために必要な要素を整理したり、新しい販促アイディアを考えたりするためのものです。
ところが実際に使ってみると、広告や販促だけではなく、「自社が持っている知識や技術を、どのように教育化できるのか」を考えるときにも、とても役立ちます。
教育化を行う際に、最も避けたいのは、市場のニーズからかけ離れた、自画自賛の自己満足に陥ってしまうことです。
自社のことをよく知っている人ほど、「この技術はすごい」「この歴史を知ってほしい」「この知識には価値がある」と、つい自分たちが伝えたいことから考えてしまいます。
もちろん、それらも大切です。
ただし、自分たちが教えたいことと、お客様がお金や時間を使ってでも学びたいことが、同じとは限りません。
マンダラ広告作成法シートでは、自社の商品や技術だけを見るのではなく、「どのようなお客様に届けるのか」「そのお客様は何に困り、何を望んでいるのか」「自社だから提供できる価値は何か」といったことを、常に必要としてくれるお客様を想定した質問に答えながら整理していきます。
そのため、作り手側の思いだけで企画を進めるのではなく、お客様や市場の視点を取り入れながら、教育化のアイディアを考えることができます。
もちろん、本来の使い方とは少し違うのでちょっとしたコツは必要ですから、必要があればいつでもお声がけください。一緒にそこで出てきたアイディアを、先ほどご紹介した「5つの教育化モデル」に当てはめて商品化するところまで伴走することも可能です。
皆さんの会社がこれまで積み重ねてきた知識、技術、経験の中に、すでにその種はあります。
まずはマンダラ広告作成法シートを囲みながら、「私たちの会社にあるものを、誰に、どのように教えられるだろう?」と、社内の皆さんで話し合ってみてください。
これまで当たり前すぎて見えていなかったものの中から、思いがけない教育化のアイディアが見つかるかもしれません。
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