投稿日:2026.09.13

こんにちは。福井県で「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザーとして活動している「大澤」です。
印刷業に28年、現在は地域密着の印刷会社を経営し、チラシやDMなど現場に近い販促に長く関わってきました。
「広告って何を載せればいいの?」というお悩みに対して、感覚ではなく根拠を持ってお答えできるよう、「A4」1枚アンケートを学び実践しています。
広告を任されている方にとって、「何を伝えればいいのか」が整理できるお手伝いをしています。
「もっと目立つチラシにしたい」
「夏らしいデザインにしたい」
「おしゃれな写真を使いたい」
チラシを作るとき、そんなところから考えていませんか?
もちろん、デザインは大切です。
でも、印刷会社を経営して、お客様とチラシの打ち合わせをしていると、私はそれだけでは足りないと感じることがあります。
そのチラシを見たお客様に、何を感じてもらいたいのか?
実は、デザインを考える前に、ここをしっかり考えておくことが大切なんです。
「夏らしいチラシにしてください」と言われたら、どうしますか?
印刷会社には、チラシを作りたいというご相談がいろいろあります。
例えば、夏のキャンペーンをするお客様から、
「夏らしいデザインにしてください」
「パッと目を引く写真やイラストを使いたいです」
「『感謝祭』という文字を大きく入れてください」
「キャンペーンの日付や特典も目立つようにしてください」
そんなご要望をいただいたとします。
もちろん、これをデザイナーに伝えれば、きれいで目立つチラシを作ることはできます。
夏らしい写真を選んで、明るい色を使って、大きな見出しを入れて……。
きっと、それなりに目を引くチラシになるでしょう。
ただ、ここですぐにデザインの話を進めるのではなく、私はもう一歩踏み込んで、お客様にこんなことを聞きます。
「今回のキャンペーンは、どんなお客様に来てもらいたいんですか?」
「そのお客様は、今どんなことで悩んでいるんですか?」
「誰に来てもらいたいのか?」から聞いてみる
例えば、
「最近、○○で困っているお客様に来てもらいたいんです」
という答えが返ってきたとします。
だったら、次に、
「そのお客様は、具体的にどんなことで困っているんですか?」
と聞いてみる。
「○○が不安なんです」
「でも、どこに相談したらいいのかわからないんです」
「費用もどれくらいかかるのか心配なんです」
そんな話が出てくるかもしれません。
さらに、
「今回のキャンペーンでは、そのお客様に何をしてあげられるんですか?」
と聞いてみる。
すると、
「だったら、まず無料で相談できるようにしましょう」
「そのうえで、○○を特典につけましょう」
というアイデアが出てくるかもしれません。
ここまで話ができて、ようやく、
「では、この内容をどうデザインすれば伝わるだろう?」
と考える。
私は、この順番が大切だと思っています。
同じチラシでも、打ち合わせの内容で変わってくる
例えば、最初の打ち合わせが、
「夏らしくしてください」
「目立つようにしてください」
「感謝祭を大きくしてください」
だけだったら、私がデザイナーに伝える内容も、
「夏らしく、明るく目立つ感じでお願いします」
となります。
でも、
「○○で悩んでいるお客様がターゲットです」
「その人は○○が不安で、なかなか相談できずにいます」
「今回のキャンペーンでは、その不安を解消するために○○をします」
「チラシを見た人に『これなら相談してみようかな』と思ってもらいたいです」
というところまで整理できていれば、デザイナーに伝える内容も変わります。
「夏らしく目立つチラシ」ではなく、「○○で悩んでいる人に、これは自分のためのキャンペーンだと思ってもらうチラシ」
になります。
そうすると、どんな写真を使うのか。
どんな言葉を大きくするのか。
何を一番目立たせるのか。
どんな順番で情報を見せるのか。
デザインを考えるときの判断基準が変わってきます。
デザインを考える前に「何を感じてもらいたいか」
私は、ここが今回一番お伝えしたいことです。
広告を作るとき、
「どんなデザインにしよう?」
と考える前に、
「この広告を見た人に、何を感じてもらいたい?」
と考えてみる。
例えば、
「これ、今の自分のことだ」
「この人たちは、自分の悩みをわかってくれそう」
「こんな方法があるんだ」
「これなら安心できそう」
「今なら相談してみようかな」
そんな気持ちになってもらいたい。
そのためには、何を伝えればいいのか?
そこから、言葉や写真、レイアウトを考えていく。
そうすると、デザインは単に「きれいに見せるためのもの」ではなくなります。
伝えたいことを、きちんと届けるためのものになっていきます。
「何を伝えればいいのか」がわからないときは?
ここが難しいところですよね。
自分たちの商品やサービスについてなら、いくらでも説明できます。
「こんな特徴があります」
「こんな機能があります」
「こんなことができます」
でも、それがお客様にとって本当に知りたいことなのかは、わかりません。
そんなときに役立つのが、お客様の声です。
例えば、
「最初は何に困っていましたか?」
「どうして相談しようと思ったんですか?」
「申し込む前に不安だったことはありますか?」
「最後に決め手になったのは何でしたか?」
と聞いてみる。
すると、
「実は、そこが不安だったんです」
「他のお店では○○と言われたけど、こちらでは○○してくれたので決めました」
「最初は○○だと思っていたんですが、話を聞いて安心しました」
など、自分たちでは思いつかなかった言葉が出てくることがあります。
私は、こういうお客様の生の言葉の中に、広告に使えるヒントがたくさんあると思っています。
「自分たちが言いたいこと」から「お客様が知りたいこと」へ
広告を作っていると、どうしても、
「自分たちが伝えたいこと」
を中心に考えてしまいます。
もちろん、それも必要です。
でも、一度、
「お客様は何を知りたいんだろう?」
と考えてみる。
「この商品には、こんな機能があります」
ではなく、
「こんなことで困っている人なら、この機能が役に立つかもしれない」
と考える。
「当社は○○にこだわっています」
ではなく、
「○○で困っている人に、こんなことができる」
と考える。
ほんの少し視点を変えるだけで、広告に入れる言葉も変わってきます。
デザイナーに「何を伝えたいか」をきちんと伝える
そして、これは印刷会社の仕事をしていて、私自身が大切だと思っていることでもあります。
お客様との打ち合わせで聞いたことを、そのままデザイナーに渡すのではなく、
「この広告では、何を一番伝えたいのか」
を整理してから伝える。
例えば、
「この商品を売りたいです」
だけではなく、
「○○で悩んでいる人がターゲットです。
その人に『自分の悩みを解決できそう』と思ってもらいたい。
だから、○○という部分を一番に伝えたいです。」
ここまで伝える。
そうすれば、デザイナーも「どう見せようか?」を考えやすくなります。
広告は、デザインを始める前から始まっている。
私は、そう思っています。
きれいなチラシを作ることがゴールではない
もちろん、きれいなデザインは大切です。
見やすいことも大切です。
目を引くことも大切です。
でも、それはあくまで伝えるための手段です。
一番大切なのは、
「誰に、何を伝えて、どんな気持ちになってもらいたいのか?」
ではないでしょうか。
だから、次にチラシを作るときは、
「どんなデザインにしよう?」
と考える前に、
「このチラシを見た人に、何を感じてもらいたい?」
と、一度考えてみてください。
その答えが見つかれば、デザインを考えるときにも、きっと迷いが少なくなるはずです。
「何を伝えればいいのか」を一緒に考えてみませんか?
ここまで読んでいただいて、
「やってみたいけど、自分で作るのは難しそう…」
そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。
でも安心してください。
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